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英国ロイヤルバレエ「フランケンシュタイン」 愛を求めるフランケンシュタインの怪物の悲劇

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英国ロイヤルバレエで上演された「フランケンシュタイン」をみました。

不勉強ながら今回初めてフランケンシュタインの原作の物語を知って。実は今まで私がフランケンシュタインだと思っていた怪物は、フランケンシュタインという医学生がつくった存在で、「怪物」又は「フランケンシュタインの怪物」と呼ばれる存在なのですね。

怪物は創造主から愛を得たかっただけなのにそれが拒絶され、悲劇が巻き起こるという筋書き。

特筆すべきはやはり怪物の存在感。なんと日本人の平野亮一さんが怪物を演じていて。その配役に映画『テンペスト』で異形の怪物キャリバンを黒人が演じたのに通じる人種差別的な臭いを感じてしまう人もいるかもしれませんが、英国ロイヤルバレエでは「ロメオとジュリエット」でロミオを平野さん、ジュリエットを高田茜さんが演じることもあるくらいなので、才能あるプリンシパルが重要な役どころを勝ち取れるという多文化主義の美点としてみれる、まさに怪演でありつつ怪物の悲哀もみせるいい演技でした。

また上の動画にもちょっと登場しているのですが、ヴィクター・フランケンシュタインが怪物を造る舞台装置が凄くて。18世紀のSFというか、スチームパンクというよりは電気的な火花が撒き散らされるゴシックなセットが非常にそそられる魅力がありましたね。こういうのはやっぱり新作バレエだからこその演出だなとも思って。バレエも古典かコンテンポラリーかだけでなく、新作でもこういうクラシックなストーリーものもやれるのだなと開眼させられました。

by wavesll | 2023-07-08 12:14 | 舞台 | Comments(0)
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