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『松籟の祀り 燦々ぬまづ踊りのテーマ』 スストのようなフュージョンサウンドが祭囃子と融合した傑作レア盤

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沼津市政70周年のイベント用に創られたこの『松籟の祀り』がとてつもなくかっこいいと話題になったのはもう3年前。Twitterに上げられたショート動画で音を聴いて”これめちゃくちゃかっこいいじゃん”となってから折々にアマゾンマケプレやメルカリ、ヤフオク、ブックオフオンラインなどで探すも一向にみつからず、悶々とした日々を過ごしていたのですが、沼津市立図書館にあるという情報を得て、県外の者でも館内で視聴することはできると聴き一念発起し沼津へ行ったのでした。

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沼津はラブライブ推しで。思えばあわしまマリンパークにカエルを観に行った時も痛車が凄かったな~。今年で沼津市は100周年なのか。ということは70周年でつくられた『松籟の祀り』は丁度30年前、1993年。バブルは弾けたけどCDバブルはまだまだ続いていた頃の音源なのだなぁ。

図書館へ行く道中でみかけた沼津城跡の看板と沼津の富士山マンホール。
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さて、沼津市立図書館へ。
3Fでアルバムを探し、カウンターで手続きして視聴ブースへ。

此の『松籟の祀り』には2トラック入っていて1曲目が『松籟幻想』、2曲目が『街が舞うとき』。

さらに『街が舞うとき』は6曲の組曲でそれぞれ

プロローグ
1. 緑うねる
2. 潮騒ぐ
3. 風起こる
4. 踊りにいこうよ
エピローグ

という構成になっていて。
「松籟幻想」が11分、「街が舞うとき」が19分というボリューム。

まず「松籟幻想」から聴くと、風音、波音?の奥から笛の音が聞こえてくるオープニングから太鼓、トライアングル、そしてベースやキーボード、パーカスにエレクトロニックなSEが入って「エイっ!」「ヤっ!」というような掛け声がリバーブしながら入って行って。

この音像、まるで菊地雅章『ススト』のようなぐねぐねうねるジャズフュージョンに祭囃子が融合した音世界が展開していって!こっれ凄い!特に太鼓が凄い!

パーソネルをみると、

浦田恵司 作編曲・シンセサイザー
山木秀夫 ドラム・太鼓
今剛 ギター・ベース
佐藤凖 キーボード・ギター・ベース

という編成。いやこれ兵どもでしょこの音聴いたらヤバいって。浦田さんは芸能山城組や菅野よう子とも仕事してるみたいで、確かにAKIRAや攻殻機動隊の感覚を少し感じたり

もうピークでは『Long Season』のASA-CHANGかというようなパーカス山盛りで、そこにシンセ・キーボードがジャズな快音を差し込んで、さらに怪音な掛け声が入って!そして急速に音が小さくなっていってSEの海音へ還っていく。こっれ凄いなぁ。

そして「街が舞うとき」
これも最初は波音と祭囃子、そして祭りな掛け声で始まって。笛の音がまるでエレクトロな音のような艶を持っていて。「緑うねる」は実際に燦々ぬまづ祭りでパレードで踊られた箇所なのだとか。

そして急に音楽が切り替わって。ここは「潮騒ぐ」のパートかな?ドラムが印象的で。

このドラムと和太鼓の特濃な気持ちよさは「風起こる」で最高潮へ達して。妖しい祭りの夜の提灯のあかりに踊り手たちが蠢いているのがこの濃ゆいキーボードのうねりからも伝わるし相変わらずパーカスきもちええしそれにこの和太鼓がオリジナリティをもたらして絶品!ここ聴いたら沼津までやってきた疲労もポン!ですはw!最and高!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

とクライマックスを迎えているところで一気に音がぶつぎりになりおそらく「踊りにいこうよ」へ。
「いこうよ」とか「来な」とか「好き好き好き」とかの人の声がサンプリングされながら、90年代末の安室奈美恵の楽曲みたいな、当時の米国のブラックミュージックなテイストのトラックがバックで弾けていて。こいつはヒップだ◎そこに祭囃子の笛が被さっていって。いやこれほんといいは。こんなんが地方都市の祭りのために創られていたとは…!?

和太鼓とキーボードの異種格闘技JAZZが繰り広げられていたらまたブツっと曲が切り替わって、遠くで祭囃子と、きゅるっぎゅるっと電子音が鳴って、そして掛け声とともに祭囃子の只中へ入って行ってそして波音に溶けていくエピローグ。

これまじでヤーバい盤だったなぁ。五島列島へ行った時もそうだったけれど、地方の図書館の音楽/映像コーナーって郷土資料の棚があって、そこで東京ではWebを駆使しても出会えないような音源が陳列してあったりするんですよね。旅での音楽Digで図書館に行く時間をつくっておくのもいいかも◎ちょっとこの『松籟の祀り』、バリヤバモノでしたね~。

by wavesll | 2023-07-09 19:55 | Sound Gem | Comments(0)
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