デラさんの名は
ゾウィさんが浦和のクラブ、
クニハウスでのその活躍を呟いてくれていたことで知って。日本各地の格安CDコーナーに通いDigってみつけだした掘り出し物の100円CDでDJするというスタイルで、「100円CDの帝王」と呼ばれるデラさんのPLAYをみたいみたいと想いつつコロナ禍もあって機を逃していたところ、デラさんが100円CDでのMIXCDをつくったとの情報を得て、最初はクラブ出演時の物販という話を聴いていたのですが湯島の
東都レコードで取り扱いがあるという告知をみて”あの伝説を聞いて体験したかった音世界を聴けるのか”と馳せ参じて。
その収録曲をバラすような無粋な事はしませんが、表ジャケの裏におそらくMIXに収録されているであろう原盤たちが積まれている写真が載っていて。写真といえばこのジャケのデラさんの部屋?のCDの山!ほんと文字通り山じゃないかw!
中古CDをDiggin'していくのは荒れ野を切り開くような本当のDIGって感じがしますが、まさにこれは山嶺であり沼の最奥を探検した報告書でもあるなと。
音楽を少し聞いていくと「新しい音楽」を聴きたくなるフェーズってあると想いますが、「新しいコンセプト」を顕著に聴けたりするのはこうしたDJMIXであったりプレイリストだったりもしますよね。特にMixtapeとかは本当に設計思想が魅力の源泉でもあったり。
このデラさんのMixtapeから伝わるのは好い意味での汗臭さというか、90年代とかの日本人が変に小綺麗になる前の精気あふるる様で、それって東南アジアにも通じる、夏の熱、湿度、エンドレスなサマーの情景を伝えてくれる音の編み込みに聴こえました。このアジアン・ジャパンな感じの音って逆にイマの
Nueva民謡シーンなんかとも通じる感性な気がしましたね。