黄金バット 予告篇
『黄金バット』をみました。
昭和初期の紙芝居から生まれたヒーロー、こんなカタチで白黒映画化もされていたとは。
あらすじは
日本アルプスの山奥深く、国連秘密機関日本支部のパール研究所。ナゾーと呼ぶ義手義足の怪人が、地球に惑星をぶつけると脅迫してきた。惑星イカルスが軌道を変えて地球に向かって直進し、10日後には衝突してしまうという。パール研究所では、所長パール博士を中心にして超破壊光線砲の建造を急ぎ、それを使ってイカルスを破壊しようと目論む。そして、その完成は特殊レンズを待つだけとなり、ヤマトネ博士を隊長に、大西洋海上にレンズ探索に出掛けるのであった。1万年前に海底に消えたアトランタス大陸にレンズの原石があるからだった。だがそこには、既にナゾー一味がやってきており、ナゾー・タワーからの攻撃で探検隊は苦戦するのであった。逃げ惑ううちに、パール博士の孫娘エミリーが発見した柩の中に黄金バットが眠っていた・・・。というもの。
この敵のボスの怪人ナゾーがあからさまにきぐるみというかぬいぐるみみたいな造形で”ちょっとこれはwww”と笑えてwさらにこのナゾーのセリフが”殺すぞ!”とかをミームになりそうな可笑しなタイミングでいうもんで笑ってしまいましたw
また主人公側の組織のパール研究所が、いわゆるウルトラマンの科学特捜隊ポジションというか、光線銃を使ったり、そういう初期特撮なチープだけど逆に今見るとレトロでいい感じのSF映画でもありましたね。
ただこのチームの主人公の千葉真一が無人島の遺跡(アトランタスらしい)の石碑の古代文字を初見で読めたり、”千葉真一スゲェナw!”となるというか、まぁ基本は子供向けのリアリティラインな活劇で。そこからヒロインというか博士の孫のエミリーという白人の女の子が石碑に水を垂らすと黄金バットが復活して。この黄金バットも宇宙怪人ナゾーも白人の博士もエミリーも普通に日本語で話してるのが今更ながら面白かったりw
なんとなく、黄金バットって、怪人二十面相の黄金仮面的な奴なのかなと勝手に思ってたら、どちらかというと敵がサンダーバードみたいな「空飛ぶ潜水艦」を使ったり、科学特捜隊みたいなチームが話の本筋の主役だったり、この映画も『ウルトラマン』も1966年の作品なので、そういう時代性の作品なんだなと。何しろ小惑星を操って地球にぶつけて滅ぼそうとするナゾーのたくらみを超破壊光線砲で惑星を破壊する算段を味方側がするというプロットですからね、SFだったんですね。と
Wikipediaをみてみると、紙芝居の生まれで、様々な設定の下語られていたヒーローみたいですね。
その世界観の中に1万年の眠りから目覚めた黄金バットがどこからともなく現れ人間を助けてくれて。これほんとチープながら普通に面白くみれる子どもエンタメ作品でした。