人気ブログランキング | 話題のタグを見る

南嶋シリーズ『PATILOMA 波照間 古謡集1』『IKEMA 池間島 古謡集』『MYAHK 宮古 多良間 古謡集1』『NISUMURA 宮古西原 古謡集』

PATILOMA 波照間古謡集1 (ABY-001) Sampler

MYAHK 宮古多良間 古謡集 [ABY-002]より Sampler 一部抜粋

Sampler IKEMA 池間島 古謡集より [ABY-003]

from NISUMURA 宮古西原 古謡集より ABY 004
南嶋シリーズ『PATILOMA 波照間 古謡集1』『IKEMA 池間島 古謡集』『MYAHK 宮古 多良間 古謡集1』『NISUMURA 宮古西原 古謡集』_c0002171_13111156.jpg




久保田麻琴のフィールド録音から抜粋してお届けするBLUE ASIAの南嶋シリーズは本当に美しい島々の歌を届けてくれて。

『PATILOMA』
波照間古謡集編。久保田麻琴が波照間滞在で出会った二人、野底光子と後冨底フジエは、地元の祭祀で唄う神歌や古謡を識る女性達だった。後冨底周二との親子競演、野底光子所有の古い録音物からのリマスターを含む非常にレアな作品。波照間古謡初のCD作品化。

『MYAHK』
宮古多良間古謡集編。久保田麻琴が7回にわたる宮古、八重山のフィールド録音から抜粋してお届けする名演の数々は、野趣たっぷりな音の宝物。久保田麻琴が出会った宮古の古謡は、日本や沖縄の民謡にありがちな'地味'な印象とは全く違う、むしろ、エチオピアやサハラ、ブラジル北東部やアメリカ南部やカリブのルーツ音楽にも似た伸びやかで意外性に満ちた音楽だった。まさか、こんな元気な音楽がこの列島に存在していた。神に祈り、唄い、踊った、島の人々の濃厚で芳醇な生命感、困難を乗り越えてきた強いスピリットを感じる古謡集。

『IKEMA』
池間島古謡集編。 1970年代録音のレア音源を久保田麻琴がリマスターして復刻したものです。「内容の濃さ、素晴らしさは耳を疑うほどだ。曲も素晴らしいが、それぞれの歌唱、グルーブ感など超一流だ。70年代にマルフク盤の「ハイサイ・オジサン」に最初に出会って以来のショックと感動。ここで聞かれる宮古、あるいは池間族独特の曲と演奏歌唱は、荒くローファイに録音されたはいるが、伝わってくる音と雰囲気はそれにもまして凄い。」と久保田麻琴絶賛の、生きた伝統を感じる音の宝物。

『NISUMURA』
宮古西原古謡集編。1974年に村立100周年の記念として奥原初雄氏と村一番の唄者、長田孫太郎氏によって録音、制作された2枚組のレコード・アルバムから編集し、久保田麻琴がリマスターして復刻したものです。宮古西原文化の貴重な資料的価値はもちろんのこと、独特の曲と演奏歌唱の音の迫力が素晴らしい。

とBLUE ASIAのサイトに説明がありますが、沖縄本島とはまた違って、さらにこの諸島の素顔がみれるようなフィールドレコーディング作品になっていて、とてもオススメです。私自身、このシリーズで池間島のことを知って、宮古島に旅行した時に訪ねたりもして。またこのシリーズで取り上げられた中では波照間も行ったことがあり、ミャークやパティロマの抜けるような水色の海が心に浮かびます。

この4枚の中でも個人的にイチオシなのが『PATILOMA』。上にもサンプラー音源のYoutube Linkを貼りましたが此の盤だけSEというか、波音と共に謡いがレコーディングされていて、これがなんとも素晴らしい効果をもたらしているのですよね。

夏の名残りとして、此の先島諸島の古謡に耳を傾けて日々を過ごしていきたいなぁと想います。

by wavesll | 2023-09-24 13:28 | Sound Gem | Comments(0)
<< Batzorig Vaanch... 武久源造『イギリス組曲/ J.... >>