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Richard Spaven & Sandunes「1759 (Outro)」from『Spaven x Sandunes』真夜中の電子爵士

Richard Spaven & Sandunes - Spaven x Sandunes (Album Playlist on Youtube)
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”これ滅茶苦茶かっこいいな!”と本楽曲がFlip Side Planetのリスナーオススメ曲回でかかった時に一聴き惚れして。

ere-kingをみてみると
2010年代前半頃より既にUK発の新世代ジャズ・ドラマーとしていち早く脚光を浴びていたリチャード・スペイヴン。UKではザ・シネマティック・オーケストラや4ヒーロー、インコグニートの演奏に参加し、USではホセ・ジェイムスからフライング・ロータスなどとも共演してきたことにより世間へアピールする機会に恵まれ、またヒップホップにダブステップやドラムンベースなど、クラブ・サウンドを取り入れた演奏によりジャズ以外の分野からも支持を集めていった。

ジェイムスズー、ジョーダン・ラカイ、ステュアート・マッカラム、フリドラインなどいろいろなアーティストの作品に参加し、アルファ・ミストと44th・ムーヴというユニットを結成する一方、自身のソロ作品では2010年に処女EPの「スペイヴンズ・ファイヴ」を〈ジャズ・リフレッシュド〉からリリースし、その後ファースト・アルバムの『ホール・アザー』(2014年)以下、『ザ・セルフ』(2017年)、『リアル・タイム』(2018年)と発表してきている。『ザ・セルフ』ではファラオ・サンダースからキング・ブリット、フォーテックに至るカヴァーも手掛けた。

『リアル・タイム』も同じくステュアート・マッカラムと組んだバンドで、数曲でジョーダン・ラカイのヴォーカルをフィーチャーしていた。このアルバムのプロデューサーはドイツのドラムンベース・プロデューサーとして知られるフレデリック・ロビンソンで、マスタリングはバグズ・イン・ジ・アティックのメンバーでディーゴとの共演など、主にブロークンビーツ方面で知られたマット・ロードが手掛けるなど、一般的なジャズとは異なる人脈がブレーンを固める異色作であると同時に、リチャード・スペイヴンというミュージシャンのジャズとクラブ・サウンドの境界にある立ち位置をよく示した作品と言えるだろう。その『リアル・タイム』から2年ぶりの新作となるのが『スペイヴン×サンデューンズ』である。など詳細に書かれていて。

今回のコラボ相手の
サンデューンズは本名をサナヤ・アルデシールといい、インドのムンバイ出身で現在はロンドンを拠点にインド、ヨーロッパ、アメリカとワールドワイドに活動している。ボノボのオープニング・アクトを務め、プリティ・ライツのツアー・サポートをおこない、ジョージ・フィッツジェラルドのアルバム制作に参加するなど、エレクトロニック・ミュージック系での活動が多いピアニストとのこと。

このアルバムではSpavenがドラムとエレクトロニクス・ビート、そしてSandunesがピアノやシンセ、キーボードを扱い、2人でつくったものだということです。

錚々たる音楽関係者が並ぶプロフィール、James ZooはBrainfeeederの一員で、ソニマニでみたりしましたね。ここら辺の電子音楽とジャズの境界を越えていく音は自分的には大好物で、この「1759 (Outro)」以外でも「Tree of Life」とか、夜を深みを増すように彩ってくれる快い刺激にあふれた良盤でした。

丁度イマのサウスロンドンのジャズと、10sのフライングロータス達のジャズの過渡期にある好いアルバムでしたね。こういう音を発掘してくるFlip Side Planetのリスナーのセンス、いいなぁ◎音楽メディアというのは音楽好きのコミュニティ機能も今は果たしていますね◎

by wavesll | 2023-10-14 00:16 | Sound Gem | Comments(0)
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