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『ジェロニモ』アパッチの戦士ジェロニモを先住民の言語シーンなどを使いながら描いた1993年の映画

Geronimo: An American Legend (1993) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p]
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『ジェロニモ』をみました。

チリカワ族アパッチの戦士ジェロニモ(ゴヤクラ)を描いた歴史ドラマ映画。ウォルター・ヒル監督、ジョン・ミリアス原案・脚本。彼の護送を行なった若い白人将校(デイヴィス少尉)の回想という形でストーリーが展開するというもの。

見どころはネイティヴアメリカンの描写で、例えばジェロニモを演じるウェス・ステュディは純血のチェロキー族だし、劇中で先住民同士、あるいは白人将校も先住民の言葉(アパッチ語?)で会話したりするなど、そうした文化描写は非常に好感を持ちました。

言語ってその人やコミュニティの世界や宇宙観まで通じるというか、真田丸で秀吉たちが名古屋弁を使っていたのも凄く印象的だったし、そうしたリアリティって作品の芸術性も高めるなと感じます。

コトバもそうですが、何よりネイティヴアメリカンたちは汚い白人たちに横暴に土地を追われて。天井のない牢獄、居留地に押し込められる姿はパレスチナの人々に対するイスラエルの非道さにも通じるものがあるなと。鳥山明先生はサイヤ人のインスピレーションの元はバブル時代の地上げ屋だと言っていましたが、パレスチナに先祖から伝わってきた土地を虐殺してでも奪い取るユダヤ人の姿勢は極悪非道で許せるものではないなと想います。

逆に英米のアングロサクソンやプーチン・ロシア、習近平王朝はこうした血塗られた歴史を今も続けていて、そうした中で日本もインテリジェンスとパワーを持たないと、御花畑ではディアスポラや奴隷になるものか…と気持ちが暗くなりますね。世界がキナ臭くなっていく中で、カルチャーの光を感じ続けたいものです。

by wavesll | 2023-10-14 06:47 | 映画 | Comments(0)
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