Richard Strauss: Die Frau ohne Schatten - Opera in three acts (HD 1080p)
バーデンバーデン・イースター・フェスティヴァルでの『影のない女』をみました。リヒャルト・シュトラウスの音楽をベルリン・フィルが演奏したこのオペラ。
霊界の王(カイコバート)の娘は皇帝と結婚している。皇后となった彼女には影がなく、子供ができない。影をもたぬ呪いで皇帝が石になるのを嘆き、皇后は貧しい染物屋の女房から影をもらい受けようと図るが…というこの歌劇を、修道院にて妊娠してしまった少女のみる夢として演出され上演された。
まず音楽として物凄く好きでした。リヒャルト・シュトラウスのオペラはいいものが本当に多いですね。
そしてストーリー面で、夫の兄弟たちが居候しているのにイライラしている奥さんなんか、義実家でのあるあるにも感じたし、皇帝である夫が石化するのを防ぐためにお忍びで人間界へ皇后が下りたのを、それとは知らずに皇帝が”人間の匂いがする、裏切りだ!”となるとかすれ違いもあるあるだなぁと。「影がない」というのが「子供が出来ない」ことを表すのも面白いし、子供が生まれない女性を古い言い方で石女などというものがありますが旦那の方が石になるというのも洋の東西で面白い所だなとも思ったり。
二組の、霊界と人間界の夫婦に危機が訪れ、真実の愛が験される歌劇ともいえるこのオペラ、3h超えの大作ですがダレることもなく楽しく観ることが出来ました。上にも書きましたが、R.シュトラウスのオペラはみて外すことが滅多にないですね。