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ルキノ・ヴィスコンティ『ベニスに死す』妖気を孕む程の美少年への愛の沼

Death In Venice (1971) Official Trailer - Luchino Visconti
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ルキノ・ヴィスコンティ監督の『ベニスに死す』を観ました。

この映画はタッジオを演ずるビョルン・アンドレセンのこの世あらざる程の美少年振りに尽きますね。

音楽家のおじさんが静養の為に訪れたベニスで、観光に来ていた一家のセーラー服を着た美少年タッジオの美の沼に堕ちていって。
その笑みの妖気を孕む程の美と、あどけなくビーチではしゃぐ少年さのコントラスト。私はショタコンのケは無いはずなのに、タッジオの乳首が映るとなんかみてはいけないものをみてしまった感覚になるほどの凄みある美しさがこの時のビョルン・アンドレセンにはありましたね。

音楽家のおじさんも”これはいかん、いかん、いかん”と自分の秘めた欲望を振り払うように一度はベニスから帰る決断をするのですが、ロストバゲージで引き返して。もうおじさんの内心のウキウキ具合が透けて見えるようでw

最近でもハライチ岩井のロリコンさが色々と騒ぎになりましたが、若さが持つ鋭利ともいるような匂い立つ美は、まぁ確かに禁断の魔力を纏っているのだなぁと。

そこから物語は死臭を孕んでいって。生と死が交錯する様は、このコロナ禍での全世界の状況にも似ていたかもしれませんね。極限状況での性の焔が燃え尽きる燈火と、暮れていく陽射し。ベニスの美しいラグーンの中、一つの島宇宙の中での映像美溢れる奇譚でした。

by wavesll | 2023-11-18 17:00 | 映画 | Comments(0)
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