【予告】泥棒成金ヒッチコックの撮る映画って怖いイメージがあったけれど、こんなに軽妙な、それこそルパン三世を地で行くような奴も撮ってるんですね。
主人公は怪盗”猫”として名を馳せ、今は裏稼業を引退して仮釈放でカタギの暮らしをしているジョン・ロビー。
ところが「猫」の手口そっくりの宝石窃盗事件が相次ぎ、この南仏リヴィエラを舞台にジョン・ロビーは真犯人を自分で捕まえる為に奔走する、という筋書き。
この映画でおてんば且つ超美人なヒロイン役を務めるのは名画出演ならこの人、グレース・ケリー。彼女とのラヴ・ロマンスも見どころ。それにしても昔の映画はダンディなオジサンと若いレディのカップリング結構ありますね(今もあるか)。
警察を撒くときのやり口とか、屋根裏の攻防とか、まさにアニメな軽妙なノリというか、昔の映画はワイヤーアクションとかがない代わりに朴訥としてるというか、シンプルなトリックでスパイ的な快進撃が成功するリアリティラインで、みていてほっこり痛快って感じありますね。
オチ自体はまぁ読めることは読めるのですが、そこへ着地するまでの名画ならではの優雅なノリでのサスペンス展開がみていてとても愉しかったです。