YOASOBI - アイドル 現代メロディアスJ-POP

YOASOBI「アイドル」 Official Music Video

今年No1にBuzzった曲と言えばYOASOBI - アイドルですよね。YOASOBI - Idol 「アイドル」 [Oshi No Ko] (Metal Cover by Little V)やYOASOBI - IDOL (OSHI NO KO OP) 推しの子「アイドル」といった外人ニキのメタルカヴァーまで出てくるとか、グローバルチャートでトップを獲るとか、J-POPのエースといえるスマッシュヒット振り。

今年にラジオを聴いていて心に残った一言がDaisy Holidayにくるり岸田さんが来た回で細野さんが「やっぱりメロディなんだよね」とおっしゃっていたこと。まぁ細野さんはボカロ音楽は嫌いだっておっしゃっていたけれど、個人的にも最近、改めて日々の暮らしの中で口遊む楽曲って案外B'zとか小室哲哉とか、あぁいう強度のあるメロディアスな楽曲だったりするなぁなんて思って。強靭なメロディや「うた」は風化しないというか。そんな系譜に今YOASOBIはあるなぁって。

勿論ただ昔なじみのやり方をしているだけではなくて、様々な音楽性がごちゃ混ぜになっているこの曲、Aメロのトラップの破裂音的な謡いはK-POPも思わせて。個人的にはK-POPアイドルってそんなには好みではないのですが、韓国は伝統音楽を最新形楽曲で魅せるムーヴメントが豊穣で。先ほど放送されたABUソングフェスティバルでもBTSのSUGAのソロ曲「Daechwita」を国楽のスター、キム・ジュンスが披露していたり、そういうのは凄く好いと想いますね。

日本でも民謡クルセイダーズがよりドープなベースミュージックでポリリズムな深みのある2ndアルバム『日本民謡珍道中』をリリースしていたり、こういうNueva民謡シーンも楽しみにしつつ、YOASOBIやAdoなどが顕す人間の息継ぎを越えるようなボカロ以降の当世のJ-POPの姿にはとても心躍らされた2023年でありました。