人気ブログランキング | 話題のタグを見る

令和5年音楽特撰 あんなのも聴いたこんなのも聴いた

令和5年音楽特撰 あんなのも聴いたこんなのも聴いた_c0002171_18425857.jpeg

さて、年末恒例、その年聴いた音楽特撰。

今年は年ベスともいいつつ、そんなに順位付けはしないで、”このジャンルはこれが好かった”みたいな感じで振り返っていければいいなと想います。

まずは

1.邦楽(J-POP 邦ロック 日本語ラップ)














今年一番新風を感じたのはexシャムキャッツの夏目君が開始したSummer Eyeの『大吉』。2023年は戦争に、疫病に、様々なスキャンダルにと大変な空気が世の中を覆っていましたが、そのなかで光になってくれた盤でした。

そしてそのコロナ禍の日々を、ようやく明けていく感覚がもたらされつつある中で思い起こさせ音楽として表現してくれたように感じたのがceroの『e.o』。このアルバムは今年一番聞き込んだかもしれない。

そして曲単位でいえばなんだかんだで猿のようにリピートした気がするYOASOBIの「アイドル」。今年もアイドル界隈では真部脩一が作詞作曲したano「ちゅ、多様性。」 や、にゃんちゅうのタラスズが参加するFRUITS ZIPPER「わたしの一番かわいいところ」や、ネットまで目を広げれば可愛いソングで言えば「可愛くてごめん」Yukopi - 強風オールバックとか、TikTokを主戦場に楽曲がBuzzるようになり、秋元康によるオリコンランキングのハックから抜け出して本当に流行っている指標が出来てきたのは好いことですね。

そしてアイドルでいうと今年は社名が崩壊するなど大揺れだったジャニーズ。椎名林檎が手掛けたSexyzoneの曲も好かったし、SixTONES「人人人」など意外と最近のジャニーズの曲ってかっこいいのも多かったから、ジャニーズが消滅したら残念なところはありますね。

邦楽ロックで頭角を現してきたのは鋭児、各地のフェスで爆発的魅力のあるギグをしてましたね。そしてまさかのキラースメルズのサブスク解禁。熱い夏だった。

日本語ヒップホップも素晴らしくて。RhymesterゆるふわギャングOMSBも素晴らしい作品を放ってくれましたが一つ選ぶならクリーピーかな。

そして今年は本当に多くのミュージシャンが逝ってしまって。寂しい限りです。で、本当は良くないけれど、生前には知らなかった楽曲に触れることもあって。それはチバのStar Casinoであったり、坂本教授のバルセロナ五輪開会式であったり、ユキヒロさんの『Blue Moon Blue』であったり。来世でもきっと綺羅星であることでしょう。

2. ギリシャ音楽に嵌る





今年に何気に嵌ったのがギリシャの音楽で。ヨーロッパでもあり、小アジアのエッセンスもあり、やっぱり文字も違うからか、奥座敷のエキゾさというか、独特の深み、コクがあって。演歌的な楽曲からRosalia的な最新モードまで本当に素晴らしくて。この大鉱脈は来年以降も注目して聴いていきたいです。

3. Reggae / Dub / Ska





本年最大にホットな音楽イベントといえばMIGHTY CROWN主催のFAR EAST REGGAE CRUISEという横浜から済州島を経て帰ってくる音楽クルーズ。MIGHTY CROWNは今年でいったん活動休止をすることになり、彼らのBayside Reggae Loungeというエフ横の番組もよく聴いて、そしてAbemaで横浜レゲエ祭とFar East Reggae Cruiseも見ることが出来ました。

個人的にもレゲエとかダブとかスカとか、あぁいう波動が體に馴染むところがあって。小袋君がFlip Side Planetという番組で紹介していたTraditionやMighty Crownが紹介していたMasickaも好かったし、尼崎発ダビー・マスロックなAQATUKIや、Pink Floyd『Dark Side of the Moon』をさらにMadにダブダブ化したEasy Star All-Stars - Dubber Side of the Moon、あるいはKANのSkaカヴァー、The Skamotts - 愛は勝つなんかも好きでした。

4. Asia




















Asia、今この地域で音楽的なメッカになっている韓国、K-POPに留まらず伝統音楽を最新系へリファインするミュージシャンたちの手腕には惚れ惚れするものがあります。そして中国もやっぱりヤバい奴らが主にエレクトロニクス方面にいるイメージ。モンゴルではヒップホップが盛んだし、ヴェトナムのジャズ、カンボジアのロック、カザフスタンのR&B、そしてこれはインド・太平洋のものですがアイランドミュージックも良かった。今この地はMUSICが湧き出でています。

5. Brasil









ブラジル音楽は今年も豊作でした◎特に素晴らしかったのがDomenico Lancellotti - srambaで鳴らされた電子アンビエントサンバ。これには新しさを感じましたね。
またキラキラした最新系のグローバルな音楽性を持ったPOPやFRUEに来ていたような非常に高い精神性とアセンションをくれるような器楽、さらにはリイシューも含めブラジルは音楽の特異点でした。

6. 中南米や欧州・アフリカのローファイ電子音楽・ライブラリーミュージック・スロウファンクに嵌る



上半期に好く聴いたのがこの手の音。このローファイ感覚のユルさが好きでした。

7. Club Music (電子音楽・DJ Mixtape)













エッジが立った電子音楽や、ジャンルを極めたDJ MIXTAPEが大漁な年でした。The Maghreban & King Kashmere - M25160は今年聞いた中で最も攻撃的なトラックだったかも。GAZZI - Je Suisもセンスの塊だったし、MËSTIZAなんかは世界のフェスを席巻しそう。そして、ウクライナの若者の間で戦争の残骸を片付けながらテクノを聴く「クリーンナップレイヴ」が流行っているなんて話を聴いたり、今再びレイヴカルチャーが盛り上がってきているのを感じた一年でしたね。

8. Global Jazz














グローバルな視点でみると、本当に汲めども尽きぬクリエイティヴィティが発揮されていて本当に素晴らしい音の中で、戦争の影響も勿論見えたりもして。とりわけ今年はパレスチナに思いを馳せることが多かったです。そして今年唯一のLIVEとなったMonoNeonも外せない。LIVEっていいですよね。

9. Global Pop (欧米・多地域)
















欧米を中心にグローバルなPOPを取り上げましたが、本当に今メンバーがトランスナショナル化していて、”これはここの地域のみの音楽!”というより様々なものが交じり合った、イマの世界を音楽も顕わしているなぁと。そんな中でCaroline Porachekを観れなかったのは惜しいことをしたなぁと今でも思います。

10. Africa







ユッスー・ンドゥールが素晴らしくて!今年もステイホームのためにU-NEXTとかAmazon Prime Videoをみたのですが、結構洋楽ライヴ映像もあってそんな中でもンドゥールのライヴには心ときめかされました。

11. 中東・北アフリカ





Oriental Music Showの影響で年々ライの好さに目覚めつつあります◎

12. 中南米









やっぱり南米から発掘される音源のヤバさったらないんだよな~◎今年はサマソニにCamiloも来ましたね◎

13. Global Rock / Classic Rock




















今年は結構ロックのラジオ番組も聴き始めて。ロック大陸漫遊記やKenrocks Nite Ver2とか。そんな中でクラシックロックを聴く流れと、グローバルなギターミュージックを聴く流れの中で、ロシア人のバンドでもプーチンの戦争に反対しロシアを出て活動しているLucidvoxなんかも知って。人々の思いは必ずや独裁者に塗りつぶされることもないことも思い起こされました。

14. Soul, R&B, Hiphop and Oldies










今年はLAのゴスペルシーンから出てきた音楽や、ジャネール・モネイの楽園のマリンミュージック、そしてSunday SongbookやDaisy Holidayのオールディーズにも触れました。HONMOKU RED HOT STREETも世界の快適音楽セレクションも、Barakan BeatやWeekend Sunshineもかなりの年上のパーソナリティですが、こういった上の世代から音楽の知恵を受け継げる内に聴いていたいなぁという思いもありました。

15. Nueva民謡シーン, 日本歌謡のディーヴァたちetc
























今年の温故知新邦楽Digは特に70sの日本のシンガーたちのソウルフルさにやられましたね。本当に汲めども尽きないものがありました。

そしてここ十年弱聴き込んできたNueva民謡シーンを一つまとめてみました。

16. 映画音楽、舞台音楽、Art音楽



































そして最後の部は劇伴。名画には名曲がありますね。特に昔の日本映画の劇伴って劇烈にかっこいいジャズファンクだったりして堪らないものがあります。また今年はex Daft Punkのトーマが手掛けたバレエをみれたり、横浜の冬のイルミネーション、ヨルノヨで横浜市歌の電子音楽verを聴いたり、唐招提寺と法隆寺で法要を生で聴いたり。そして最後は中島みゆきの夜会で昭和から平成の時の流れをみたり。

令和も明日で6年。果たしてどんな日々が来るのか。藝を糧に日々過ごしていきたいものです。

by wavesll | 2023-12-31 18:18 | Sound Gem | Comments(0)
<< 元日に 3776『歳時記』 音... セイキロスの墓碑銘 現存する世... >>