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『大怪獣ガメラ』のぬらぬらっとした格好可愛らしさ

【本編】『大怪獣ガメラ』<2週間限定公開>
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1965年の特撮映画『大怪獣ガメラ』が本日19:59までYoutube角川シネマコレクションChで公開されていて。

北極で冷戦下で原爆が爆発してエスキモーの伝承に伝わる悪魔、ガメラが目覚める!!とかここまでの下りでも今だと色々とコンプラヤバい感じで時代を感じるw

時代を感じるといえば白黒映画で。初代『ゴジラ』も白黒映画でしたが、『ガメラ』をみると、白黒だからVFXのクオリティがそんなに気にならないというか、特撮という形式はいわば舞台で言う「見立て」的な想像力のマジックが働きますね。

初代ゴジラが破壊神的な存在感を魅せるのに対し、初代ガメラは凶暴さもみせつつ、カメ好きの小学生の俊夫君にとっては愛するカメでもあり、ちょっと可愛らしさも感じたり。全体的なガメラのスローモーさには横浜の人間としては山下埠頭のガンダムを想起したりw

とはいえ、ガメラの造形が爬虫類的な皮膚がぬらぬらっとしていて、で目はまるで『大魔神』みたいにぎょろっとしていて、雨のシーンなんかのカッコよさったらなくて。火を噴いて回転してフライングソーサーのように飛ぶし。

さらに人類のガメラに対する攻撃で無人在来線爆弾みたいな作戦もあったり、ジオフロントみたいな基地が出て来たり、庵野秀明さんもガメラ大好きなんだろうなと想ったりも。

冷温が苦手のわりに襟裳岬に出現したりとか、原爆の描き方が軽いノリだとか、セクハラまがいの台詞とか、俊夫君がやりたい放題でウザいとか(これは小学生がメインターゲットだから仕方ないけど)まぁ色んな粗はあるのですが、炎とか電気とか放射能エネルギーを喰うというガメラの設定も面白いし、特に電力を喰う描写は『シン・ウルトラマン』冒頭にも繋がるし、全体的には楽しく観れた映画でした。

by wavesll | 2024-01-05 00:06 | 映画 | Comments(0)
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