Saul Bass: Cowboy (1958) title sequence
『カウボーイ』(1958)をみました。
ホテルで働くフランクはメキシコの恋人の父親に中を引き裂かれ、デカい男になってやるとリースというカウボーイの男の一団に入り、メキシコまで牛を買い、牛追いをしていく…という物語なのですが、リースが最初にフランクに言い放つだけのことがあって、「リアル・カウボーイ」モノというか、世間一般の人がカウボーイに抱くかっこよさげな幻想でなく、時に雨曝しにあい、道中休みはなく、馬はいうことを聞かず、牛もノミだらけで最悪という、カウボーイの暮らしの実質を描いた作品で。
そんな土埃の中のカウボーイたちが、フランクの純真さに感化されていく一方で、フランクはカウボーイたちに影響を受けハードコアな無頼になっていくというお話、この土の馨りがプンプンする映画ですがオープニングシークエンスが随分洒落ていて、そこら辺も見どころでした。
西部劇は多いけれども、ここまでカウボーイという業務を真正面から映し出したのは結構レアでは?なかなか面白かったです。ヒロイン役のアンナ・カシュフィも美人でした◎