オーストラリア、ガリ(K’gari 旧フレーザー島)をベースに活動するYirindaの「Yuangan (Dugong)」がORIENTAL MUSIC SHOWでかかって。
Yirindaとはオーストラリア先住民のブチェラ族のブチェラ語(Butchulla language) で 'Now'を意味し、ブチェラの謡い手であるFred Leoneとコントラバス奏者でありプロデューサーのSamuel Pankhurstのユニットとのこと。
ブリスベンで録音された本作はロンドンでBjörk, Arca, Yves Tumorなどを手掛けるJake Millerによってミックスされ、マスタリングはThe Beatles, My Bloody Valentineなどを手掛けたAlex Whartonによってアビーロード・スタジオで行われたとのこと。
故に、非常に力強い古代の息吹を感じるFredの謡が、最新形の電子ジャズのようなアンビエント性と太古から脈々と続くスピリチュアリティを以って慣らされて。これは素晴らしいですね。
ブリスベンもあるクイーンズランド州の、K’gari(フレーザー島)はエコツーリズムも盛んな土地で、そうした自然を尊び共生するバイブスがこの盤の音の神秘性に繋がっているのかもなと想いました。
電子POPとして聴いても非常にハイレベルで、そして魂が揺れるのを感じる好い盤でした。