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小林賢太郎演劇作品『うるう』演劇的奥行きで魅せる言葉遊びとマジカルな演出の感性

小林賢太郎演劇作品『うるう』
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うるう日に小林賢太郎の『うるう』をみました

うるうという怪物がいると言われる森に迷い込んだマジルという少年がヨイチという若白髪の男にあって。このヨイチを演じるのが小林賢太郎。

基本的にはコバケンだけの独り芝居で舞台は展開。最小限のセットながらプロジェクションマッピングなんかも含めて豊か且つ密度の好い舞台となっていて”おっ!”と想うマジカルな演出もあってとてもいい。

ただ、序盤は「演劇畑の『優しい空気』」を感じて。ウェルメイドさに鋭さがない気もして”上品だけど下世話さがないとゲラ笑いは出来ないか…”と想ってたのですが、トランプの下りではっとさせられたり、ラストシーンもいいし、物語が進むにつれ真相が露になってくると演劇に没入したり笑ったりするマジックに包まれて。ほんと演劇の魔法ですね。

演劇的な笑いという意味ではイマでもダウ90000とか居ますが、その前世代のコバケンの感覚はまさに”俺らオンエアバトル世代のセンス”って感覚もあって。この舞台みても言葉遊びの感覚とかを演劇的奥行きで魅せているし、ラーメンズとは言わずとも、また演者としてコバケンには出てきて欲しいなぁ。良質な演劇でした。

by wavesll | 2024-02-29 21:08 | 舞台 | Comments(0)
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