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久石譲&ウィーン交響楽団「Symphony No. 2」from『Joe Hisaishi in Vienna』 風雅なミニマル交響曲

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久石譲さんがウィーン響と組んだこの『JOE HISAISHI IN VIENNA』をApple Musicが薦めてきてすっかり嵌ってしまって

ジブリの劇伴で知られる久石さんは近年テリー・ライリーとのDOMMUNEなどでも顕しておられましたがミニマルミュージックへの深さが凄くて。

この「Symphony No.2」の第一楽章「I. What the World Is Now?」も、変な言い方かもしれませんがまるで電子音楽を聴いているような感覚のある交響曲で。様々な風が空間を切り裂くような、あくまで光に満ちているんだけれども非常にアグレッシヴな空間性と、やはりミニマルなテンションが相まって素晴らしい音楽体験となっていて。

そして第三楽章の「III. Nersery Rhyme」では「かごめかごめ」などの童謡のメロディーがクラシック音楽として昇華されていて。さらにこの低音の効かせ方はベースミュージック的な要素も内包しているのかも。凄かった。

またヴォオラ奏者アントワン・タメスティをフィーチャーした「Viola Saga」もこれもまた魔法的な楽曲で。

幾日もかけて聴いたのはあまりに心地よくてベッドで聴いてると眠りこけてしまってwクラシックの分野のこういう音って、チェンバーミュージックを経過した耳で聴くとその空間性のラージさに開放感とあいまってめちゃくちゃ嵌ってしまいました。

by wavesll | 2024-07-02 12:00 | Sound Gem | Comments(0)
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