大森の厳正寺で開かれた「水止舞(みずどめのまい)」をみてきました【奇祭】男を藁でぐるぐる巻きにして、街中をゴロゴロ転がし、容赦なく水をぶっかける『水止舞』が、東京都大田区大森で7月15日(月・祝)13時~15時開催。ぶっかけられた男はそのたびに法螺貝を吹く。などの呟きでここ数年気になっていたのですが、今年直前にXでこの祭りがバズってしまって。12:30頃にスタート地点の大森第一小学校前の路地の交差点へ行くとそこには既にYoutuberっぽいのが配信してました
ほどなくして男衆がやってきて

これがあの藁のぐるぐるか~。雌雄の龍らしく頭がついてる

子供たちの楽器隊もやってきて

道端に水をたたえた桶が用意されてるw

そして祭りが始まったら…すっげぇ水ぶち撒けられてるw!

バケツでどんどん汲むんじゃんw

あの藁のぐるぐる巻きであった龍がほどかれて、土俵のように円を描いていた

花笠と獅子が舞台へ


さて、藁男が転がされる「道行」から今度は境内で行われる「水止舞」へ獅子は「水止(しし)」に通ず
舞台上には金色の雌獅子、朱色の雄獅子、黒色の若獅子と、ささらを鳴らす花笠が2人。この5人のバックには祭囃子オケピがあって。そこで水止舞が繰り広げられた
元々は法密上人が元享元年(1321年)武蔵の国の大旱魃に対して雨乞いの祈祷をしたら、2年後に今度は雨が降りやまず逆恨みされて、その対処で行った三頭の龍像彫り「水止(しし)」での舞と笛太鼓と法螺貝と読経で空を晴れ渡らせたのは始まり
祭囃子の人たちは奉納唄も歌って。”あぁ、
日本民謡大観で聞いた世界ってこれかぁ!”と◎

前半後半で踊り手の中身が入れ替わったりしながら行われた水止舞。雄獅子と若獅子が雌獅子を奪い合ったりするのは昔ながらの日本の村祭り感もあって、その上でやっぱり700年以上続いているだけあって何とも独特な、
大田楽にも通じるような色彩感覚で。

道行が1h、水止舞が1h強で13:00から始まった祭りは15:00過ぎに終幕を迎えて。脱がれた獅子の頭、男は雌獅子、女性は雄獅子を被るとご利益があるそうで、金の獅子を被らせてもらって大森町を後にしました◎雨乞いの祭りならぬ長雨止めの祭りというのは、線状降水帯が猛威を振るうイマの日本には要る祝祭でしたね。