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Sampha - Lahai Fujirockを経て聴く”人の行為”としての電子R&B

Sampha - Lahai (Album Playlist on Youtube)
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七月の終わりの金土日に苗場でFujirockが開催されて。私はこの暑さでN95をして過ごすのは無理だ~><となっていたのですが、Amazonが無料配信をしてくれて、幾つかのActをみることが出来ました。

中でも一番みたかったKing Kruleが、ライヴだとノー・ウェイヴ感が増しつつ電子音が入り混じり、グランジ、パンク等ロックの沃野をどんどん呑み込んでいて、そして達する精神の爆発的発露。これ生で浴びたら物凄いことになったろうなと想う心の深淵まで響くようなライヴで。かなり感動しました。

そしてそんなKing Kruleに優るとも劣らないパフォーマンスをみせたのがSampha。凄腕のドラマーを連れてきて、現代ジャズの複雑なビートが軸になりながらアフリカから受け継いだものと20sのポピュラーミュージックとしてのオルタナティブなソウル/R&Bが地続きとしての未来の音楽を鳴らしていて。King KruleもSamphaもUKのアーティスト、UK、凄ぇなぁとあらためて刮目。

そしてその流れでSamphaが去年出したアルバムである『Lahai』を聴いて。リリース時は”結構大人しい感じのエレクトロニックR&Bだなぁ”と想っていたのですが、フジロックでの生ドラムパフォーマンスを経て聴くとこのビートが超人的なドラミングとダブって聴こえて物凄く感銘を与えてきて。

今シンギュラリティとかAIの進化の話題がかまびすしいですが、”人間の行為”というものがもたらす価値は、少なくとも藝術という分野では大いなるもの、感動の有無に作用するんだなぁと想った次第でした。

また、上にYoutubeのLinkも貼りましたが、この繊細な音と打音はApple Musicで、しかもスマホのスピーカーとかでなく聴いた方が体験として全くの格別となる気が致します。

by wavesll | 2024-08-04 00:02 | Sound Gem | Comments(0)
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