FM802で放送されたなんばでのライヴと、SPACE SHOWER TVで放送された渋谷でのライヴを運良く観ることができました。
感じたのは、佐藤伸治という存在でした。特に映像をみると、この演奏はサトちゃんを降臨させるために行われているような感覚を強く受けました。
みんな楽しく、心のそこから力強くFISHMANSの曲を演じ上げています。彼らは、死んでしまった佐藤伸治を演じ上げていたのではないでしょうか。
サトちゃんの死が、サトちゃんを神格化させて、FISHMANSのライヴに宗教的な集団幻想を与えているのは、あのズカズカととてもひねくれていて生活的な歌詞を書いたサトちゃんには不本意かもしれないけれど、今のFISHMANSからはそんな感じがします。
祝祭は神の存在をもって完成するのかな。宗教は教祖の死をもって完成するのかな。複雑な波にこころがぐらつきました。
これからもFISHMANSが続くなら、今から変わっていってほしいと思いました。その意味ではUAのパフォーマンスは「過去を越えたところ」を見せてくれたと思います。