黄土水とその時代―台湾初の洋風彫刻家と20世紀初頭の東京美術学校@藝大美にて台湾の国宝《甘露水》などをみる

太田喜二郎《みのりの秋》

藤島武二《池畔納涼》

和田英作《野遊び》

清水良雄《兄妹》

清水良雄《西片町の家》

高村光雲《木寄文殊》高村光雲《観音頭部》高村光雲《聖徳太子》高村光雲《鷹（寿老）》高村光雲《蘭陵王》高村光雲《狸》
高村光太郎《蓮根》
水谷鉄也《海老》
平櫛田中《尋牛》
平櫛田中《灰袋子》橋本平八《裸形の少年像》橋本平八《花園に遊ぶ天女》中原悌二郎《老人（墓守）》池田勇八《トキノミノル号》《桜木》中原悌二郎《若きカフカス人》
木彫手板満谷国四郎《女ふたり》朝倉文雄《進化》高村光太郎《獅子吼》建畠大夢《悶へ》北村西望《男》荻原守衛《女》劉錦堂《自画像》陳植棋《自画像》張舜卿《自画像》陳澄波《山居（太魯閣）》陳澄波《裸女静思》黄土水《甘露水》黄土水《釈迦如来（釈迦像）》

黄土水《数田氏母堂》

黄土水《山本農相寿像》

黄土水《ガチョウ》黄土水《水牛（母と子）》
黄土水《水牛群像（帰途）》黄土水《鹿》黄土水《イノシシ》黄土水《牡丹》



黄土水は東京芸大の前身で高村光雲などに彫刻を学んだ芸術家。彼の《甘露水》は台湾の国宝に指定され、アジア人の身体の美をあらわしていて。
この度、東京芸大大学美術館にて黄土水展が開かれていて。彼が学んだ時代の日本の作家や、台湾人の学生の肖像画、そして《甘露水》を含む黄土水のARTが展示されて。
当時の日本は黒田清輝の《智・感・情》をみてもわかるように西洋的な美に日本の美を嵌め込もうとしていた印象で、その中で黄土水が自分のアイデンティティであるアジア人としての美をみつめ、あらわした様は非常に感銘を与えてくれて、かえってカピトリーノのヴィーナスやポンペイのビキニのウェヌスにも通じる美しさがその白肌から放たれていてとても好かったです。
日本人はよくバナナを自認すると言われたりもしますが、私は寧ろ中国・台湾の、自分の身体への自信を魅せるアティチュードに光を感じますね。