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Lorenzo Barcelata & the Mari - El Cascabelと踊る大捜査線の思い出

Rhythm And Police
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Voyager's Golden Record -El Cascabel-Lorenzo Barcelata&the Mari

この週末で公開された室井慎二の映画作品、十数年ぶりの踊る大捜査線シリーズということでフジテレビの夕方に再放送とかしてましたね。

個人的には踊る大捜査線はサントラも好きで。松本晃彦氏が手掛けたサウンドは当時のBeat Maniaとかの流行と呼応してクラブ的なアレンジでメインテーマである「Rhythm and Police」だけでなく捜査が進展するときのテーマである「Moon Light」や室井のテーマソングである「G-Groove」、”Ni Ni Nippon”と聴こえる和クラブソングな「Ding Dong」とか、心に残る楽曲が多くて。

ただ、そのメインテーマ「Rhythm and Police」がモロにメキシコを代表する楽曲としてボイジャーに積んだレコード盤にも刻まれた「El Cascabel」と激似という話も有名で。確かに聴いてみるとモロですねw

元々「踊る」のコンセプトとして「パトレイバーをやりたい」というのもあったみたいで、当時のフジテレビの勢いで駈け抜けた90sなサンプリング的作品ではありましたね。

さらに『THE MOVIE』商法などのTV局映画の中興の祖として「世界の亀山モデル」と揶揄されることになる劇場版たちもあって。

まぁ毀誉褒貶凄い作品ではあるけれども、『踊る大捜査線2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』は個人的には面白い点も感じていて。

というのも、丁度この頃に増えたのであろう街中の監視カメラを使った捜査が取り上げられていて。それを上から命じられた青島とかは反発もするのです。

あれから四半世紀近く経って、監視カメラによる犯人検挙は日本ではすっかり市民権を得た捜査手法になりましたが、例えば中国とかがやってる顔認識カメラによる政府による監視社会化をみると、今こそ『レインボーブリッジを封鎖せよ』における監視社会への市民の側の立場からの意見は一考に値するのではないかななんて思ったり。

当時はイケイケだったフジテレビとお台場は、青島都知事の博覧会中止によって開発が塩漬けされ、東京五輪などで再開発が進んで。同様の開発の夢を大阪万博でもとデベロッパーは意気込んでいるのでしょう。

と、共に時代の庶民感覚としては再び「そんな再開発の夢よもう一度より、青島都知事的な中止がベターでは?」という風も吹いている気がしますが、経済的な成功と、今のままでのジリ貧を想うとなかなか難しい處はあります。

踊る大捜査線EDで青島が歩く草原だらけのお台場の景色にあった「なんとなく楽しい気分になる可能性そのもの」と、現実に訪れた「あの頃の未来として空き地が埋まっていく姿」に関して踊る大捜査線を通じて考えてみるのも一興なのかもな、実は今タイムリーな作品かも知れないと思いますね。その時必要なのはスリーアミーゴスや「OTOBOKE」のようなユーモアセンスかも。

by wavesll | 2024-10-12 14:16 | 映画 | Comments(1)
Commented by 7yeu at 2025-01-09 12:53 x
へーそうなんだ
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