”選挙後に選挙特番やるなよ”という御仁、衆院選前に選挙特番やってますよ！アーカイヴ聴けます！

総選挙直前スペシャル！　各党に問う (Podcast)

池上彰の選挙特番が当たって以来、民放各社かなり力を入れて選挙特番企画をやっていますが、毎回言われるのが「それを投票後にやるなよ、投票前にやれよ」という声

それに今回の衆院選で応えてくれたのがTBSラジオ 荻上チキ Sessionが今週木曜18時~21時に放送した総選挙スペシャル。

番組内では自民・公明・立民・国民・共産・維新・れいわ・社民・参政の9党に各党10分間のインタビューを敢行したSP。なんと3時間ぶち抜きの選挙「前」特番！

その模様はTBSラジオ放送圏ならRadikoで全編聴ける他、特設サイトで各党へのインタビュー部分をそれぞれ抜き出したPodcastも公開していて！←これは日本全国で聴ける！

3h番組に対して9党X10分の90mのインタビュー部なので90分残りがあるのですが、そこではインタビューに対して能條桃子さん（アクティビスト、NO YOUTH NO JAPAN代表理事）、神保 哲生さん（ジャーナリスト、ビデオニュースドットコム代表）、小泉悠さん（東京大学先端科学技術研究センター准教授）、澤田大樹記者（TBSラジオ国会担当）が所感を述べている部分があって此処も聴きどころで。

個人的にパネリストの発言で”おぉっ！”と想ったのは立憲民主党へ「反ワクチンや陰謀論を唱える候補者がいるが党の見解はどうなっているのか？」等の質問もしていること

常々こういう番組で、政治家による一方的なPRで終わっては何の意味もなく、ジャーナリズムならば相手が突っ込まれたくないところにQを出してこそと想っていて

Sessionは左派的なスタンスの番組だと思いますが、尚更立民に対して”空気を読んで”なぁなぁにすることなく、質問で迫ったのは好感というか、どうやら立民は勝ちそうな気配もあるし、当然厳しいスタンスで質問してこそ信頼たる報道番組だなと。

さて、実はSessionは普段から放送内容をPodcastで公開していて、今回の衆院選関連でも色々と記事がULされております。

中でも特集「シリーズ衆院選～政治とカネの課題～」では自民党は100億円を超える金を繰り越しており、「選挙にカネがなくて裏金」でなくて「裏金のための裏金」だと指摘されて居たり、「衆議院が解散、総選挙へ。これに先立ちきょう党首討論」で石破総裁が「公認されないのはどれほど厳しく辛いものか」と話す国会答弁が流れたりするのは今聞くと味があったりも。

この選挙前選挙特番はいいですね。番組内でも触れられていましたが、総論的な回だけでなく、トピックごとに絞った全党インタビュー回もあるといいし、クルド人等についても聴きたかったから勿論保守的な放送局でもこういう番組がつくられたらいいのではないかなんても想いましたね。

選挙って民主主義の根幹でもある一方で、きちんと情報が周知された上で投票に行けてないことも多いのではと想って。SNSだとエコーチェンバーもあるし、こうしてマスメディアが一歩新しい試みをしてくれたのは、日本の政治言論環境を改善するトライだと感じました。

そして更にコアな選挙情報を知りたいという御仁には澤田大樹記者と選挙ライター宮原ジェフリー氏がお送りする「政治を道楽として楽しむ」Youtube Chでなんと10hにも及ぶ総選挙2024～全選挙区総ざらい配信がされてます。

全選挙区解説に加え、比例代表の注目ポイントについて総ざらい。隅から隅まで語りつくします。とのことｗ

ブロックごとや選挙区ごとのタイムスタンプもYoutubeのコメント欄にあるので、そこだけみるのがオススメかなｗ10hは長すぎるｗ