Amaro Freitas(p)
Sidiel Vieira(b)
Rodrigo Braz(ds)
Amaro Freitasのライヴをブルーノート東京にてみてきました。
今までFruezinhoなどに来ていて見逃していたブラジル新世代の雄、是非一度みたいと思っていて。今回はトリオ編成!
最初に惹きつけられたのはアマーロの顔で。まるでドラえもんの「3」型の口のように尖らせたかと思えばピアノと共に口元と表情をめまぐるしく動かしてドラムとベースに会話し音楽がそれに呼応して。丁度私はステージ最前中央テーブルだったのでこのアマーロの表情を堪能できて。
そして彼らの音楽藝術の才が爆発し、馥郁たる音楽の歓喜、宇宙の果てにトバされました。ドラムのホドリゴがまた神の剛力かというようなとんでもない打音を響かせて、まるでオーケストラみたいな響鳴で、そこにアマーロの瀟洒なピアノがまた素晴らしい旋律を成して。
グランドピアノの弦をおそらく直接弾くような特殊奏法をみせたと想っていたらアマゾンの自然を表現するということで木の鈴で水音、そして各種の笛で鳥の音を表現して。”あぁ、尺八は竹藪を抜ける風の音を表現するために出来たというような話を聴いたけれど、これらの縦笛は鳥の音を表現するために出来たのかも”なんて想っているとそこにピアノが入って宇宙の深淵をみせるような音楽が弾かれて。
もう何度も”ヤヴェ過ぎる”瞬間が訪れて。向かって左にPianoのアマーロ、右にDr.のホドリゴでそれぞれメテオスマッシュみたいな超必殺技かましまくっているのですが、その中央でウッドベースをまるでターンテーブリズムのように手を環わし続けるBaのシヂエルがリズムの根幹をしっかりと支えているのだと格好良さに惚れ惚れして。
そしてEnは人生の意味を深く悟しているようなソロでのクルビダエスキーナ。至上の音楽体験でした。凄かった。