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令和6年の愛聴音楽暦 1. Asiaの時代 東南アジア、韓国、中国、南アジア、ヒマラヤ、中央アジア、トルコetc

さて、年の瀬も迫り、年ベスの季節。

SNSの音楽好きの中では師走に「年間ベストアルバム」を挙げる方が多くて、私もやろうとはしているのですが、いかんせん旧譜を聴く率が多かったりするもので、前から「その年の年間ベストアルバム」というよりも「その年に聴いた音楽の総覧ベスト」みたいなものになっていて。

それはそれで個人的には面白いのですが、量が膨大になってしまって、いわゆる総花的になってしまったなという反省もあって。

では、もし何かにフォーカスするとすれば、何を基準にするか。

野心的になりますが、「今キテいる・今アツい音楽のウェーヴはこれだ!」というものを個人的に打ち出せないかと。

これは実際にそんなに自惚れではないと想うのですが、私はかなりラジオをエア・チェックしている方だと想います。

具体的には

interfm: Tokyo Moon, Tokyo Crossover Radio, Kenrocks Nite Ver.2, World Music Cruise, Barakan Beat, Daisy Holiday

J-Wave: Oriental Music Show (9月終了), Sonar Music (9月終了), Blue In Green, Saude Saudade, Flip Side Planet (soundcloud ver)

NHK-FM: Weekend Sunshine, 世界の快適音楽セレクション, 音楽遊覧飛行エキゾチッククルーズ, エイジアンミュージックニューヴァイブズ, 民謡を訪ねてmixed by 俚謡山脈, 現代の音楽, クラシックの迷宮

Tokyo FM: ミドリノラジオ&トランスワールドミュージックウェイズ, Sunday Songbook, ロック大陸漫遊記, 村上RADIO

TBSラジオ:アフター6ジャンクション2,City Chill Club

ラジオ日本: ラジオ名盤アワー

等は毎週のように1年間聴いたところがあります。

これらを聴きながら、私の嗜好としてグローバル音楽を聴いていたのですが、いわゆる番組を超えたラジオ音楽番組界での”流行り”を感じたり。それはもしかすると日本盤の発売やディストリビューションを手掛けるレコード会社からのプロモーションの結果かもしれないし、あるいは勿論頭抜けた音楽作品であった証左であるということでもあると想います。

ということで、今年の「年ベス」は、「日本の音楽ラジオが打ち出した音楽的ムーヴメント・ブーム」と「私自身のマイブーム、リスニング」を掛け合わせた、ちょっと”時代観・時代感”を打ち出せたらなと想います。

と、いいつつ、なかなかうまいこと纏められないかもしれませんがw

前置きが長くなりました。ご笑覧いただければ幸いです。

1. アジアの時代

1) 東南アジア














さて、今年、まざまざと感じたのがアジアの音楽の勃興。

特に東南アジアの音楽の素晴らしさ、その進化ぶりは目を見張るものがあって。おそらく経済成長とインターネットによる情報革命が若年層のカルチャーを物凄いエヴォルさせてる感があり、全球的にみてもインディー的な音楽でみていて一番面白い地域って東南アジアなんじゃないかな?

面白いのがこの東南アジアシーンって風通しがいいというか、伝統的な音楽と最新のポップが融合するのもあるし、あるいは国を超えた音楽家たちの協業も結構あったりして。ここの面白さに欧米のミュージシャンも当然気づいていて、東南アジア的な音楽が今、どんどんプレゼンスを増していますね。

また個人的にも今年はヴェトナム旅行した際に、浜辺のビーチクラブパーティーの音がガンガンにホテルの部屋に響いて”これがSoi48が言ってたADMの熱気か!”と体感することが出来ました。

2) 韓国



韓国もやっぱりクオリティ高いですよね。イオゴンとNew Jeansを持ち出すまでもなくマスとコアの風通しの良さもあるし、伝統音楽のブラッシュアップ系に限らず、KPOPアイドル以外の音楽シーンも、かなり面白いことになってるなと感じました。

3)中国




個人的に今年結構ヒットだったのが中国の音楽で。東南アジアもそうなんですけど経済発展からの文化の進化が凄い進んでますよね。クラブシーンなんかもかなり面白いし。やっぱり欧米の音楽家とのコラボも企画が進んでるし、あと個人的にはテレサ・テンの中国語アルバムがかなりのヒットでした◎

4)インド・パキスタンなど南アジア~ヒマラヤ







これ、今年俺インドに行ったこともあって思うのはインドの超絶な独自性。流石四大文明というか、濃ゆさが凄い!東南アジアや中国がいわゆる欧米の最新シーンへのキャッチアップをするなかで彼らの”匂い”が薄れる寂しさもあったのですが、インドはね、もうね、海外シーンを取り込んだとしてもマサラ臭が凄すぎるwぱねぇわw

そしてインドやパキスタンの人達が欧米に渡ってジャズや電子音楽をやったりするのも超ハイレベルなんですよね。これは凄い台風の目。

置き所が難しくて付属的な扱いになってしまうのは心苦しいのですが、南アジアと中国を繋ぐヒマラヤ地域の現代の音楽も、相当感性に富んでいて素晴らしかったです。

5)中央アジアなど



ウズベキスタン旅行をしてから彼の地の音楽はヤバいなとは信頼しきっていますが今年のABU Song Festivalに出た楽団もやばかったですね。

また個人的に今年のグローバル音楽の地政学な発見というか、アフガニスタンにインドのラーガな音楽があることを知ったのは南アジアと中央アジアの架け橋になったというか、非常に刺激的な気づきでした。

そしてキルギスの伝統音楽がね、また中央アジアのエッセンスが抽出されたような高原の音楽で素晴らしかった。

6) トルコ




ここ近年感じているラジオの音楽の一つのブームともいえるのがトルコのロックではなかなと。

フジロック辺りが呼んでいるALTIN GUNやYIN YINなんかのオランダとかとのトルコのミクスチャー編成のバンドあたりからこの流れってきた気がしますが、よりコアな、アナドルロックが今おっもしろいことになってますよね、歴史的な★なバンドのDigもかなりキテますし。

そしてね、何気にトルコって電子音楽がヤバいんですよ。トルコ人移民がドイツへ行っているのもあるのでしょうが、いわゆる最新系の欧州の電子音楽と、トルコの民俗的なアイデンティティが止揚されて、かーなりヤバいアーティスト、多いですよ。


はははwやっぱり長くなってきてしまった。これはページ表示的にも1記事じゃない方がいいかもしれない。
というわけでこの大晦日に年ベス記事、分割してガンガン書いていきますw



by wavesll | 2024-12-31 09:20 | Sound Gem | Comments(0)
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