
綾辻行人の傑作ミステリー『十角館の殺人』をみました。
大変面白かった!
このドラマ版『十角館の殺人』はHULUのキラーコンテンツだったのですが、この度「館シリーズ」第二弾が製作されることになり、その宣伝も兼ねてか日テレで放送されて。ド深夜の放送をみるために年末年始寝不足になったけど、丑三つ時な放送時間が本作におどろおどろしいホラーさも加味してくれて。
ミステリーらしいミステリーというか、ミス研の面々の芝居がかったそぶりや、煙草、ジェンダーなどのmid80sの描写が、劇的すぎるほど劇的ないわば「ミステリー時空」へ誘って。
数日に渡っての放送で色々と推理しながらみていて、ふらついている遊民な大人である島田も含めて“信頼できない語り手モノ”とは思っていたのですが、このトリックは鮮やか。歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』並みに映像化不可能なのによくぞやってくれた会心の出来!
携帯もない80年代を舞台にした本作をインターネット時代にオマージュし造り直したのが多分金田一少年の『電脳山荘殺人事件』なのでしょうね。無名の俳優も多いけれどその分、ホントの若者の不安定さが出てて良かったですね。
熊野摩崖仏も出てるし舞台となってるのは大分なのだろうな。
Tverでもやるそうで、オススメです◎
追記
TVerでの放送もみました。犯人が分かった上でみる二度目の味わいも好かったです◎館シリーズの今後のドラマ化展開にも期待!