Ibrahim Maalouf - Trumpets Of Michel-Ange (Album on Youtube)
Ibrahim Maaloufの音は2024年もかなり私の聴いているラジオでかかって、来日公演があることも知っていたのですが、そこまでドンピシャで心に刺さってなくて。ところが12月から年が明けて1月になると気持ちのモードが変わるというか、この『Trumpets Of Michel-Ange』の音がめっちゃクるようになったんですよね。
それはこの盤の音がファンファーレだからもあるかも。一年の幕開けにこの金管の音がとっても相応しく合って。
で、イブラヒムさんの特長がなんといっても微分音トランペット(クォータートーントランペット)。4分音まで出せることでアラブ音階にも対応したこの楽器を発明したのはなんとイブラヒムさんの御父上で。そこら辺の話はかなり詳しいところまで上に埋め込んだMikikiと、その先のlinkで読める
柳樂氏のインタビュー逸話が聴けます。
個人的にそこまで衝撃を受けなかったのはもしかすると普段からオリエンタルな音楽ばかり聴いているからかもしれません。クラシック一筋の人がこの音を聴いたらかなり仰天するのかも。てイマ改めて聴くとかっなりの中東さが全編に渡ってありました。
この「ファンファーレ」はジャケ写は100年前の楽団で、レバノンのウェディングの時なんかにも鳴るものだそうで。中東世界のこういう音だと
トルコの軍楽なんかにも通じる感触を持ちましたね。ただアルバム終盤の
「Capitals」なんかはもう完全にダンスミュージックとして弾けてる音だし、祝祭のファンファーレな感覚がありますね。日本で一月は睦月、仲間たちが集い睦まじく宴を開くときにこんなファンファーレが鳴ったら最高ですね◎
マリのコラとコラボしている
「Timeless」なんかは中東と西洋だけに限らない全球を繋ぐ音で。そして最後の合唱アカペラ
「Au Revoir」には、いま中東は戦火の中にいるけれども民衆の力は間違いなくあり、音楽でUnite出来るというメッセージな気がしました。