
歳末にテレビ東京で放送された「飯沼一家に謝罪します」をTVerでみました。
ここ数年、「Aマッソのがんばれ奥様ッソ」や「このテープもってないですか?」などのモキュメンタリー的なホラーの名作がテレビ東京では放送されていますが、その最新系。
番組冒頭で、どこかの大学教授が「飯沼一家に謝罪します」という2004年放送のテレビ番組で謝罪をしていて。なんでも飯沼さん一家は100万円とハワイ旅行獲得に挑戦するテレビ番組に出るにあたり、この大学教授に「運気を上げる儀式」を依頼し、それをして、見事チャレンジに成功するも、その後家が焼失し亡くなってしまって…という話
この事件と「飯沼一家に謝罪します」という謎の番組をテレビ東京クルーが調査した取材報告というテイで番組は進みます。
非常に上手いなと想ったのは、テレ東だと孤独のグルメなんかでもそうなのですが、モキュメンタリー的な手法をとることで非常にリアルな演技が役者から引き出されているんですよね。
「十角館の殺人」は勿論あれはあれで素晴らしい作品なのですが、日本のドラマって舞台の演技というかオーバー過ぎる、つくりものすぎるきらいがあって、逆にバラエティのテイを取ったりする方が虚実ないまぜのリアリティある演者になったりしますが、まさにこの番組もそうで。まるでドキュメンタリーのようなつくりが非常に効いていて。
個人的にちょっと面白かったのはロケ現場の一つが最近のCD DIG界隈で話題の
「例のプール」であろうということ。流石TVマンは好いスポットに対するアンテナ張ってますね。こういうメタな視点はともかく、かなりこの「飯沼一家に謝罪します」はつくりこまれた番組っぽいので考察サイトを漁るのもいいかも。
私自身はホラーって苦手で。昔は『リング』『らせん』を読んでシャワー中に後ろに気配を感じたりw
ただ、年を取って耐性が出来たのか鈍くなってきたのか、最近はジェットコースターも少しなら乗れるようになったりしていて、ホラーもなんかそこまでビビらずに楽しんだりも出来ていて。刺激としてホラーとか怪談って面白く近年は感じていて。
ただ、この番組のラストシーンなんかは背筋が凍る想いというか、久々に暗闇が恐ろしくなる恐怖体験を味わいそう。TVerでみれるので、ホラー好きの方には大変お薦めです。