Slim Gaillard - Laughin' In Rhythm
みなさん、名探偵津田ってご存じですかw?いや愚問でしたねwTVerで2億回再生を達成した水曜日のダウンタウンの「犯人を見つけるまでミステリードラマの世界から抜け出せないドッキリ、めちゃしんどい説」でご多分に漏れず私も涙出るまでクッソ笑いましたw
この企画が素晴らしいのは、今やスマホの存在などによりミステリー小説の世界って成り立たせづらくなっているところを、『十角館の殺人』は舞台を80sにすることで解決しているところを名探偵津田では「ドッキリの劇空間の中に”本物の人間”が独り紛れ込む」ことでクリアしている点。
この現実と虚構の入り混じる構成に津田が「1の世界、2の世界」と金田一耕助ばりに頭を搔きむしるのを始め、津田のまるで前頭葉の制御のない偏桃体まるだしなリアクションが、みているこちらに発作的とも言える位の笑いを生み出していて。この世界線話はドチャクソ笑えると同時に滅茶苦茶面白いメタ認知論で。
「名探偵〇〇」というタイトルとちんちくりんなところは「名探偵コナン」オマージュですが、刑事たちの名前は古畑任三郎から来ているし、『悪魔の手毬唄』のジッチャンだけでなく、怪盗ダイアの予告状関連はモロに怪盗紳士で「金田一少年の事件簿」のシステムだし、この「ミステリー時空」は、古き良き火サスの流れも感じるし、現代に於いてこういう作劇を、”ドッキリにリアルな人間が放り込まれる”ことで成り立たせているのはお見事!ヒロインたちも可愛いし、津田も腹抱えて笑えるだけでなく、探偵役としての勘の良さがあったりして、本当に素晴らしく楽しめたTV企画でした。