欧州の合唱というとブルガリアのポリフォニーが有名ですが、ラトビアの歌にもブルガリアン・ヴォイスっぽい節回しがある「Nakūko (i) , Dzaguzīte」などの楽曲もありつつ、より聖歌っぽい楽曲もあるというか、ブルガリアを野の趣きのある謡とすれば、より端正なものとのグラデーションの中に位置づけられる歌の文化圏だなぁと感じて。「Kā Tā Māva Raibuliņa / Ko Gavilē, Tautu Meit」みたいに動物の吠えのような、鳥の囀りのような謡いもあったり。この歌からはそこまで感じないけれどバルトといえばロシアの影響も地政学的にもあるでしょうし、欧州の中での「トラディショナル」の多様さはとても興味が引かれる処です。