Amália Rodrigues: Edição Especial (Album on Youtube)Asas fechadas (Remastered 2021)
ポルトガルのサウダージを顕した唄であるファドの女王、Amália Rodriguesの「Asas Fechadas」がWorld Music Cruiseでかかって。
ここ数年ファドを意識する機会も増えてきていてたのですが”この人の唄、凄い”となって。伝説的なファド歌手であり、
1999年に79歳で死去した際、ポルトガルは3日間の喪に服した。2001年にはリスボンのサンタ・エングラシア教会に移送され、エンリケ航海王子、ヴァスコ・ダ・ガマらとともに、国民的英雄10人の一人として眠っているとのこと。
この『Edição Especial』という盤はリマスターも出ていて、それがApple Musicにもあり、後半にはライヴも収められていて、それが小さな店でしっぽりと、そしてディープにこの歌姫の歌を味わっているような感覚があって。
ポルトガルという国は大航海時代に栄華を極め、そして緩やかな退潮の中で国家として過ごしてきているイメージで。そこでは哀愁というか、サウダージが込められた藝術が生まれて。
フェルナンド・ペソアもそうだし、このファドもそうだし。人生の悲喜こもごもが沁みてくる。人間という存在の理解がありますね。
近年、日本のロールモデルとして欧州各国に学ぶというのはかなりありなのではと想うのですが、一つのケースとしてポルトガルという地域研究をするのも結構この国の行く末を考える時に重要なのではないかとこのRainha do Fadoの歌を聴いて想いました。