人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Chicano Soul Texas Group Treasures Vol. 1でエル・バリオのスウィートでヴィンテージな唄を聴

Chicano Soul Texas Group Treasures Vol. 1 (Album on Youtube)
Chicano Soul Texas Group Treasures Vol. 1でエル・バリオのスウィートでヴィンテージな唄を聴_c0002171_13570777.jpg

バリオ(米国でスペイン語が話される地域)のメキシコ系アメリカ人たちが奏でる「チカーノ・ソウル」、一時期はInterFMで宮田信さんが「Sueño del Barrio」なんて番組もやっていたり、流行る機運がありつつ、世間的にはそこまでブレイクしないで現在に至ってるのですが、聴いてみるととてもスウィートな歌が満載で、めちゃいいんですよね(ここら辺のラジオの一部で盛り上がる機運がありつつ世間的にブレイクしそこなったのはアナドル・ロックもそうかな)。

乱暴狼藉なワイルドさも感じるエル・バリオたちが秘めたる恋人への気持ちを歌に昇華したのがこのチカーノソウル。ヴィンテージな風合いも相まって凄くいいんですよね。ソウルにまた新たなフレイヴァーが加味されていて。

このコンピレイション『Chicano Soul』シリーズはCDだと何枚も出ていて、かなりレア音源も取り揃えているそうですが、ざっと見た感じApple MusicにはこのVol.1がありました。

何というかマンガ『地元最高!』なノリに通じるものもちょっと感じたり。しがらみといえばしがらみですが、地場のコミュニティがまだ破壊されてない頃の米国という気もしたり、或いは不良たちの溜まり場という意味では『爆音列島』にも通じる背景があったのかなぁ。日本のクールス辺りにも通じますよね。

地場のコミュニティでいうと私は地元のコミュニティからは脱けたタイプの人間で。

村社会に居た時は周りから軽くみられ“こんなセンスのないつまらない連中でなく広い世を俺は相手にしてるんだ”と思っていましたが20年経ち、相変わらずニッチの中低位くらいなものな自分で、言ってみれば大洋に出たつもりが再びある種の村に入っている感覚、あの時軽んじていた人たちの「メジャー/マジョリティな正しさ」を認めつつ”やっぱそっちでは生きられなかったなぁ”と。

ただ、今もTribeかもしれませんが昔より好い村社会の緩い繋がりをwebで得られたなぁと想って。多分、ヒトが生きていく上で必要なコミュニケーションの結線はそんなに多くなく、村くらいのコミュニティでいい。逆に多くなりすぎると忙殺され人との繋がりが「数字」になってしまうなぁと。

その意味で、私もある意味徒手空拳で電子の海を航海してタマリ場を得られたんだなぁなんて思ったり。社会は狭く、世界は広いもの。そんな世界の片隅で鳴らされたエル・バリオなソウルをこの星の片隅で聴いております。




by wavesll | 2025-02-06 00:10 | Sound Gem | Comments(0)
<< The San Lucas B... The Band - Rock... >>