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nouns - WHILE OF UNSOUND MIND 軽やかに綺羅めき越境していくエモ・ノイズ・ロック

nouns - WHILE OF UNSOUND MIND (bandcamp)
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アーカンソーのエモ・バンドの2022年作。李氏さんが激賞されていて聴いたのですが、これは好いですね!

ノイズが綺羅めいて。思えばロックという表現形式が行き詰まっていた10sに私が心酔したアルバムにJulian Casablancas + The Voidz - Tyrannyがあったのですが、あれもスカムさがロックの兇暴さを顕していて”これだ!”って感じだったんだよなぁ。

で、序盤に聴いていて”あれ?もしかしてこれ日本のバンド?”と想って。エモ/ハードコアな音って日本に大きなシーンがあって、なんか歌の感じも日本のバンドライクな感覚がなんかあるなと想って。そしたら日本語で女の子が唄い出してwWargasmもそうだけど、イマ本当に日本がヒップな存在になってるんだなぁと。

で、聴いていて、かなり粗い話にはなるのですが”これって鬱にならなかった銀杏BOYZ『光のなかに立っていてね』であり『Beach』だな”と。ちょうどこの2作も『Tyranny』と同じく2014年の作品で、当時ってDommuneでかなり詳細にノイズ史の番組がやっていたり、ノイズの機運がありましたよね。

で、このnounsが大きくそれらと異なるのはサウンドが重苦しくなく、軽やかに疾走している点。ノイズって綺羅めきだなぁと想って。その砂嵐のようなスパンコールを怒涛のカオスと共に、潰れずにアドヴァンスしていて。Parannoulも参加しているみたいで、やっぱりこれ日本のエモさが米国によって超強力に出力された感覚あるんだよなぁ。

イマ「邦楽」と「洋楽」の境目は融解する時代というか、トランスナショナルな音楽シーンの中でこういう音が鳴らされたってのは本当に面白く感じて。ロックのアルバムで”いいな”と想えるのは嬉しいことでした。

by wavesll | 2025-02-06 23:09 | Sound Gem | Comments(0)
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