Nina Simone - At Carnegie Hall (Album on Youtube)
The Black Swan (Live at Carnegie Hall)
以前にピーター・バラカンさんが「ラジオのDJは本当に好きな音楽は幾度も幾度も番組でかけるのが好ましい」というようなことを言っていて。
1950s末から1990sまで精力的に活躍したアフリカン・アメリカンの伝説的なシンガーであるこのニーナ・シモンもそうしてバラカンさんが好くかけるシンガーの一人で、と同時に一昨年は彼女の生誕90周年で、私が聴いている他のラジオ番組でも好くかかって、”これは一回ちゃんと聞かなきゃなぁ”という気持ちになって。
で、Apple MuiscでNina Simoneのサイトを開いて「必聴盤」を幾つか聴いたのですが、彼女の真骨頂がそのハスキーな声でのブルーズだからか、非常に落ち着きのあるアルバムが多くて。
個人的な好みではもっとリズムが効くというか、賑やかなジャズ、あるいはアフリカを感じる音をNinaさんが歌ってないかなと他のアルバムを聴く内に出逢ったのがライヴアルバム『At Carnegie Hall』(1963)。
これは静けさもあるJazzのアルバムなのですが、冒頭の「The Black Swan」からNinaさんの歌声が霊性さを帯びて響いて、そのブラックミュージックな源流が琴線に触れて。アルバムを通して聴いて。ストラタ・イースト的なリスニングも出来るというか、とても好みでした。
そして”これはライヴ盤がいいのかも”とさらに色々聞くと『Black Gold』(1970)。
「West Wind」等これがまさに賑やかでアフリカンなジャズで、Simoneさんの男声と混同しそうなくらいのハスキーな聲がこの音で朗々と謡われるのは本当にツボを突かれました。
これらのライヴ盤から初めて、いつかNina Simoneさんの真骨頂ともいえるようないわゆる定番の楽曲にも魅了されるように耳を耕していきたいところです◎