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evala 現われる場 消滅する像展@ICC 空間作曲な立体音響サウンドアート・リスニング・エクスペリエンス

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evala展@ICCを聴いてきました



多数の音響装置を駆使し「空間作曲」するevala氏の「Sound Art」。これ凄い。予約制の無響室の作品は埋まってて聴けなかったのですが、これ、首都圏でフィールドレコーディング作品とか好きな人にはとてもお薦め。私も今まで藝大音環での22.2chのサラウンド作品や、あいちトリエンナーレのChris Watsonのサウンドインスタレーションなど聴いてきましたが、その中でも異例に出色の出来だと感じました。知覚や意識が変容する感じ。サウンドシステムデザインはZAKが担当していて!
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特に吸音材の山に寝そべって聴く《ebb tide》はまるで宇宙に浮かぶような、子宮の中のような心地。ただ身を起こした方が立体音響さは味わえます。

マルチchスピーカーでフィーレコな自然音、例えば波音や、まるで海と山が同時に存在するような音場が展開されて。そうなのです、evalaさんの作品は単純に現実世界を採音し再現するというよりか、現実には存在しえない音空間を創造する試みで。電子音とフィールド採音が脳に直接アクセスされるような体験。Yosi Horikawaなどの物音系フィールドレコーディングの作品も想起したりしましたが、evalaさんの立体空間での出音を活かした音響のクリエイトがかなり凄いなと。

さらにこの《ebb tide》では天界から降り注ぐような鐘の音が素晴らしくて。これを聴いて”これを完全に駆使して器楽を空間作曲したらとてつもないのではないか”とも想ったりも。会場内にはevalaさんが使った楽器の展示もありました。
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また小さなスピーカー群による”音の芽吹き”シリーズである《Sprout "fizz"》ではちょっとその植物的なコードなどからアートビオトープ那須の「水庭」を想起したりも。

サウンド・アートは基本的には暗闇のブラック・ボックスの中で展示され、そのおかげか感覚がより鋭敏になって。組み込まれている呼吸音にも呼応するというか、他の鑑賞者たちから漏れ出る音も一種作品の中にマージナルに配置されるというか。ここら辺はジョン・ケージ「4:33」にも通じるものがありますね。

他にもかなり嵌ったのが《Inter-Scape "slit"》。世界各地で採音された音が一つの一大絵巻として展開して。アメリカの空港?や東南アジアっぽい音など、この星の情景がつぎつぎに結合して立ち現れて。









自分は結構フィールドレコーディングモノを好んで聴いてきたところがありますが、以前から「CDの次」というか録音芸術の未来って立体音響にあるのではと想っていて。いわゆる生演奏や環境音の再現でなく録音でしかできない「作品」のカタチって将来的にはevalaさんのようなサウンドアートに近いものになっていくのでは。

その場合は装置が必要になり家で体験できないからライヴとレコードの間、映画館みたいになって、そういう立体音響を愉しめるヴェニューがつくられたりする未来がくるかもなぁなんても想ったり。

音というカタチの無いもので彫刻をつくるような、一種の意識の変容をもたらすSound Art。未来の世界を垣間見た気がしました。
また丁度この日はトークイベントも開かれていて、evalaさんを生で観ることも出来ました。生のevalaさんも未来的な雰囲気がありました。



予約が一杯で聴けなかったICCの無響室を使った作品は丹後でのフィーレコの《大きな耳をもったキツネ》と竹富島の御嶽で採音した《Our Muse》とのことで。ちょうどこないだ竹富島行ったなぁ、是非聞き比べたかった。常設希望w◎!

シアターでのevalaさんのライゾマ真鍋氏やMIKIKO氏やchelmico等とのコラボなどのこれまでの作品紹介映像も1h弱あるし、サウンドアートたちも一周数時間間隔が溶けるから正確な時間は分からないけれど、数十分以上ある感覚がありましたし、どうかごゆるりとした予定で訪れるといいと想います。

by wavesll | 2025-03-03 12:00 | 展覧会 | Comments(0)
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