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寧楽紀行 1. 第77回正倉院展@奈良博にて瑠璃坏や蘭奢待や古代双六などをみる

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この月・火と奈良旅行へ行ってきました。
奈良に来ることを来寧といいますが、これは奈良の別名が寧楽なことから。

新横6:00発の新幹線でいざ古の都へ
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Mt.Fujiはいつみても好い
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掛川城、ちょうど土曜にFRUEにも行ってる強行軍でw
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京都の新幹線の改札の先に丁度近鉄の改札があり、すぐに近鉄の特急券を買って、いざいざ奈良。もう30分もしないで着いてしまう

最近何かと話題の奈良公園の鹿。角切がされていた。
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鹿をいじめる外国人は見当たらなかった。少数の不届きなヤカラの行動が「大勢」としてSNSで拡散してしまうイメージ戦への対処はどうしたものか。まぁ一つには警察力の強化によるヤカラへの確実な懲罰があるかもだが、それはそれでリベラルは文句を言いそうだ

さて、9:30前に奈良博に着くも、予約で発券していた日時指定券は10:00の回。「都合つきませんか?」とスタッフに聴くも「10:00からです。十分前に列形成します」とのことで。入場券をみると「指定時間から1時間の間なら入場できます」とのこと。

というわけで奈良博の周りをぶらぶら
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そして入場!
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今年は激混み!コロナ禍の警戒を緩めて人を入れまくってるのか。人込みの隙間に体を入れてみて

まず最初に出迎えてくれるのは天平で大流行したゲームである双六関連の宝物たち。

《木画紫檀双六局》は双六盤。当時の双六は今でいうバックギャモンのような対戦ゲームだったそう。《漆縁籧篨双六局龕》はその容器でふっくら編み込まれていた。

《双六頭》は象牙製のサイコロ。小さい!2つのサイズがあった。《双六筒》はサイコロの振り筒で草花の文様が描かれていて。


また《投壺》は古代の矢を投げる輪投げの様なゲームで、この的である壺は柄が美しい。《投壺矢》も先に球がついていて好かった。

《鳥毛篆書屏風》は君主への教えの文が彩られた屏風で、まるで木の様な味が鳥毛で好い感じ。《揩布屏風袋》は屏風の袋で、麻布は越後産らしい。

《平螺鈿背円鏡 附 題箋》はメインヴィジュアルにも使われた鏡。ミャンマー産の赤琥珀にアフガニスタン産のラピスラズリ、トルコ産のターコイズなどが埋め込まれた唐産といわれる全球的な宝物。
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そして今回の個人的目玉が《黄熟香》

これは《蘭奢待》といわれる天下の香木で、上野の森で「麒麟が来る」で使われたレプリカもみていたけれど、本物は深みがあるしっとりとした質感で次元が違った。今にも甘やかな匂いが漂いそうな存在感。そして織田信長や足利義政そして明治天皇ががっつり削り取った後が残っていてw

正倉院THE SHOWで入手した「蘭奢待香りカード」を聞きながら鑑賞◎(このフレグランスカードは正倉院展では売っていないので注意)

《漆塗鞘御杖刀》は杖のような鞘と刀で、エイの皮などで飾られて綺麗で。

《子日目利箒》は儀式用の箒でガラス玉な紐で飾られていて。《粉地彩絵倚几》は儀式用具を載せる台で文様が美しい。

《天平宝物筆》は大仏開眼に用いられた図太い筆!《縹縷》は天平宝物筆に結んだ藍染めの198mもの紐。

《沙金桂心請文》は砂金や桂心の出蔵申請書で、天皇ないし天皇に相当する人物が直接、許可の文字「 宜(よろしい) 」を大きく書き込んでいた。

《桑木阮咸》はまるい胴の絃楽器で、中国の文化人?な人々が囲碁に興じている様が描かれて。さっきの投壺も描かれて。また楽器だと竹管を連ねた《甘竹簫 附 楸木帯》も。

そして楽舞の衣裳として《緑地錦接腰残欠》《唐散楽 渾脱半臂》《呉楽笛吹袍》《呉楽師子児布衫》が緑黄赤白の色合いをみせて。本当に色が鮮やかに残ってるのが凄い。

《伎楽面 師子児または太孤児》はワルガキな感じw《伎楽面 金剛》はチョンマゲが。《伎楽面 太孤父》は馬の毛で髭や眉毛が植えられていて。

《白石火舎》は大理石製の香炉で、脚が獅子になっていて。《黒柿蘇芳染金銀山水絵箱》は唐の山水画があしらわれた箱。《粉地彩絵長方几》は脚が草花のフォルムで。机の上敷きである《赤地錦几褥》は鳥も描かれて。

《金銅八曲長坏》はサーサーン朝ペルシアから来たもの。《金銅六曲花形坏》の孔や細かい文様細工が凄かった。

また唐三彩を模した「奈良三彩」な《磁鉢》も好かった。

《牙笏》は聖武天皇のモノとも言われる象牙製の笏で、《魚骨笏》は鯨骨製の笏。《馴鹿角(となかいのつの)》は実は四不像(スープーシャン)の角。《象牙》はクジラの肋骨とのこと。

《花氈》は花文様のフェルトの敷物でオレンジと緑の文様はまるでウルトラQ。《纐纈絁幔残欠》は直角に残りまるでモダンアート。《浅縹布》は空色に雲紋を描いたもの。《縹地唐花文錦》は半円に残って。

また《目交纐纈赤綾》《褐色地七宝繋文絹》《花鳥文夾纈絁》《茶地花鳥文夾纈羅》《緑地花卉文臈纈絁》《黄地雲鳥花文臈纈羅》は天平のデザインを伝えてくれる。

そして終盤の間は正倉院展ならではな、公文書や経典などの間。《正倉院古文書正集 第十三巻(和泉監正税帳)》にはなんと古代の備蓄米である「不動穀」の記述も。

また《正倉院古文書正集 第四十巻〔豊前国仲津郡丁里戸籍〕》には”こんな昔から戸籍ってあったんだ、ってか当時の人々の名前が分かるのが面白い”と公文書を大切にする重要性も改めて体感。

《密陀絵雲兎形赤漆櫃》には孔雀や極楽なボタニカルな柄も。《竹帙》は経典のつつみで、トライバルな柄で◎

そしてラストの間にあるのが《瑠璃坏 附 受座》。西アジア産のこの青いガラスの杯はライティングの技でアクアな光の紋を放って。よくよくみると細かい泡(今の琉球ガラスより全然細かい泡)があって。また金属製の受座がつけられているのだけど、これは明治製のもので、あとから本物の受座がでてきて、その植物的な柄の受座も並べて開陳していた。

正倉院展、20年で一回りとも聞くけれど、今回の瑠璃坏や黄熟香は一つのハイライトだったなぁ。好いものをみれた。

また今年は11/1・2・3で正倉院の校倉造の建築を近づいて周りからみれる特別公開もしていたそうで、今回はいけなかったけど、アクアなライティングといい、正倉院展、進化してきているなぁ!












by wavesll | 2025-11-05 12:00 | | Comments(0)
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