Die Meistersinger von Nürnberg - Suitner - Tokyo 1987
あまりにも有名なこの冒頭のメロディ、このメロディに歌詞があったとは!5h弱にもなる長編楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』。
マイスタージンガーとは、ドイツの様々な職人(マイスター)の中で歌自慢・詩自慢で腕を競い合い得る称号で、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』ではマイスタージンガーになった者に娘へ求婚を許すという街の実力者が発布し、たまたまそこへ訪れた騎士がその娘と一目ぼれしあって、全然歌に経験がないのにその大会へ挑もうとして…というお話
先ず好かったのがその娘であるエヴァ役のクリスティーナ・ニルソンが美人だったこと。結構オペラだと女優のルックスは残念なパターンがあるのですが、美人で、物語へすうっと納得していけて。
まぁそれはともかく、本質的な部分では、その騎士ヴァルターが歌詩の名手である靴屋のマイスター、ハンス・ザックスから歌を教示されるのですが、それが少年漫画の修行シーンの様でいいし、マイスターが歌う規律にはそれぞれ人生で善きものを送るための意味付けがされ根拠があるというのが教えられるのがとても心を打って。
この靴屋のオヤジ、男やもめのハンス・ザックスのキャラが、最初はエヴァにほのかな恋心を寄せるも年齢差で自制したり、それでも少し下心や年上としての矜持とか、複雑な男心が表現されてて良かったです。結構コメディ性もあるオペラで。
歌合戦が物語のピークになる構成というのも、ある意味現代の映画でもありそうな展開というかスゲー面白かったです。マイスターこそがドイツの魂を伝える礎だ、マイスターに敬意を!というメッセージもいい◎5h空きがあったら是非オススメの一本でした◎