![]() 今年は徳川美術館が90th Annivで6月にも初音の調度全点展示に訪れましたが、遂に始まった源氏物語絵巻の全点展示も超弩級な目玉 AM5:00過ぎに家を出発し新横6:00の便で名古屋へ、そして8:10過ぎに徳美に着き、トイレを済ませて開館待ちの列に7番目で並んで 徳美の開館時間は10:00。なんでこんな早くから動いたかというと、徳美のサイトに「前回は3h待ちになったこともある」と書いてあったから。そんななっちゃったら旅の予定が全崩れだものね 実際9:00越えた頃には長蛇の列に。あ、チケットは日付指定QRコードチケを事前に買っておいた方がいいですよ そしていよいよ、開館! そして、ここでこの展覧会の間に入るために少し並ぶことが必要で。人数制限して通していく形で。数分待ちました。 これ以降の作品などは撮影不可だったのですが、渡辺家初代着用《南蛮胴具足渡辺守綱》や《田沼時代風刺画》に《役人一首》、ドラゴンな遠山景慶所用《唐銅飛龍形百目大筒》の他、 柳生の大太刀といわれる柳生利厳(尾張柳生家初代)・徳川光友(尾張家2代)所持《大太刀 銘 永則 金象嵌銘 吹毛影寒天魔 膽落別々珊瑚枝々撑著月大和国添上郡 神戸荘柳生伊豫守平利巌所持之》もあって、これは刀剣乱舞クラスタだけでなく熱田神宮クラスタも必見かも! 刀身:徳川綱吉(5代将軍)・家宣(6代将軍)・家茂(14代将軍)所持拵:徳川綱吉(5代将軍)所用《脇指 銘 来国光 附 梨子地青貝亀甲文散脇指拵・桑木地葵紋付刀掛》もありました そして15分ほどの源氏物語解説映像の間の先にいよいよ源氏物語絵巻の間が、と!ここでなんとさらに館内での行列が!?しかも40分~50分!?源氏物語絵巻を最前でみるための列。後ろから見るのならばすぐいけるとのことでしたが絵巻は陳列ケースに置くし、ここまで来て最前以外の選択肢はないなぁ 庭のイチョウが綺麗に黄葉していました そして愈々観る《源氏物語絵巻》!徳川美術館と五島美術館のコレクションが勢ぞろいし交互に5年づつ全点展示をしていて 出品されるのは《蓬生》《関屋・絵合》《柏木(一)》《柏木(二)》《柏木(三)》《横笛》《鈴虫(一)》《鈴虫(二)》《夕霧》《御法》《竹河(一)》《竹河(二)》《橋姫》《早蕨》《宿木(一)》《宿木(二)》《宿木(三)》《東屋(一)》《東屋(二)》の国宝の絵巻の他、 断簡として《若紫(一)》《若紫(二)》《末摘花》《松風》《少女》《常夏》《柏木(一)》が展示してあって。このうち国宝の絵巻は最前を一方通行で一巡のみの観覧で、二周目は禁止なのですが、そこまで急かされることは無くじっくりみれました その源氏物語絵巻、まず料紙が金銀の霞に現代に観ても先進的なエレクトロニカ/バレアリックな柄でとてつもなくうつくして! そしてとけきえゆくように匂い立つ かなの書。昔に石川九楊氏が源氏物語の各帖をモチーフにした書の展覧会をしているのをみましたが、アブストラクトにしなくてもとてつもなくえもいわれぬ書の魅力がありました そして絵!この歳月を経て風化すれども美の輝きを放つプレゼンス!光源氏と冷泉帝はそっくりだし紫の上は本当に顔色が紫、浮舟のうら若き女性な鮮烈さ!植物表現なんかちょっと西洋のトラッド的な現代アートも想わせて。時を超える千年の美がそこにありました。 さて、大曽根の駅でベタに天むすを買って、ベンチで実食!(それは三重だというのは分かっておりますw) ![]() この宋元仏画展が本日16日で終了で、徳美の源氏物語絵巻展が15日開始でこの2日間だけ被って。それでも新幹線でハシゴとは俺の東海道遊びも板についてきたなw 先ず現れた間にあったのが《君台観左右帳記》、宝物の規式などを記した巻物。牧谿《遠浦帰帆図》は淡い風景画。知恩院《牡丹図》は豊臣秀吉の大茶湯でも披露されたとか。徳美についでこちらにも《曜変天目(油滴天目)》/根津美術館が。正伝永源院《屈輪文堆黒天目台》は「ぐりぐり」してるから「屈輪文」かw《屈輪文堆黒梅瓶》や《屈輪文堆黒丸盆》をみると民藝みもある。《黒漆塗花形小盤》もやっぱり民藝の英国器というか。《朱漆塗稜花形天目台》は黒田辰秋感。「張成造」針描銘《牡丹文堆朱盆 パクパ文字朱漆書「ŽIN(仁/認/刃など)」》も面白い。出光美術館《青磁酒海壺》は波や貝なデザインが好かった そして度肝を抜かれたのが次の「祖師」たちの画! 国宝《無準師範像》のなんかサイケにヤクがキマってる感じのヤバさ。ここからの東福寺《円爾像》堆雲軒《無門慧開像》高源寺《中峰明本像》の湿度のあるカラフルさが本当にこの展覧会で一番衝撃を受けたかも。その前の泉桶寺《道宣律師像・元照律師像》《俊芿律師像》もエメラルドで好かったし、無準師範料 龍湫周沢相伝《海石榴華唐草羯磨文様袈裟(応夢衣)》は高麗由来の柄だとか 次の間「宋代仏画」でもこの「湿度」は感ぜられて。 国宝 清凉寺《十六羅漢図》はじっとりと深い密林さも感じて。重文《白衣観音》の廬舎那なうつくしさ。 満願寺 趙璚筆《三仏諸尊集会図》は神々しい。高山寺 伝張思恭筆《不空三蔵像》のとっぷりと座る三蔵、金大受筆《十六羅漢図》をみても目が鋭くカッとなってるんだよな~。(山水)李唐筆《山水図(附 楊柳観音像)》は本来の左右を逆にして真ん中に楊柳観音図を掛けて。大徳寺 林庭珪・周季常筆《五百羅漢図》をみてもやっぱり目が中国人な眼なんだよなぁ。 この時代の美術拠点、寧波(ニンポー)の画家陸信忠筆《仏涅槃図》には二本の沙羅双樹の大樹が。陸信忠筆《十王図》に日本の悪鬼たちの元型をみて。地蔵菩薩像《陸信忠筆》も目が真面目なきりっとしている。陸信忠筆《羅漢図》も眼が力ある。兵庫・香雪美術館《阿弥陀三尊像》の神々しさ。《補陀落観音像》の雲脚。京都・常照皇寺《観音菩薩像》も白く美しい。 そしてこの展覧会に来る理由になった国宝 普悦筆《阿弥陀三尊像》の淡い、霞と消えゆくぎりぎりの瞬間の光幻のような美。これも国宝 梁楷筆《出山釈迦図》は苦行を辞め山を下りた姿。重文 梁楷筆《李白吟行図》はまるっといい! 階を下りて第四章「牧谿と禅林絵画」 国宝 牧谿《観音猿鶴図》、このサルが可愛いね~!蘿窓筆《竹鶏図》では牧谿の鶴に倣ってほんのり紅を差して。 伝牧谿筆《布袋図》は怖スマイルw奈良・円生院《楊柳観音像》には龍も。愚極智慧賛《刺繡楊柳観音像》は美がさんざめいて!刺繍とは!平石如砥・華国子文・夢堂曇噩賛《四睡図》は寒山拾得があどけなくやわらかく虎と寝て。《羅漢図》は「順虎」の場面。 そしてこの展覧会では宋元だけでなく高麗仏画も取り上げていて 知恩院《五百羅漢図》は山塊かと想ったら羅漢たち!知恩院《弥勒下生変相図》も巨神が来臨して。広島・不動院《万五千仏図》は大きな瞳の中で体育座りする様。大和文華館《水月観音像》の美を観ても暗い翳の中での美が高麗にはあるなぁ。《准胝観音像》は一面八臂。聖澤院《摩利支天像(帝釈天像)》も色味が凄かった 1Fに降りるとそこには仏像たちが。 また次の間では「仏画の周縁」として道教との習合やマニ教との近接な画も取り上げて またこの部屋では経絵も取り上げて そして最後は日本美術と宋元仏画 この展覧会、中国人の観客が多くて、チャイ語の語らいに囲まれてみて。中国人はやっぱり目が鋭く、カッとしている。ねじ込んでくる感じ。と同時に南方へも広がる密林的な色味も滲ませて。そして高麗は翳の中に光があるというか。こうした感性たちを日本人は愛でて。本展をみても分かるけれど、日本という國の根本には「學ぶ姿勢」があると想。日本単体では日本という國は分からない そんな日本人が宋元仏画に学んで描いた、「日本化」した画は、なんか淡くて、柔らかで、優しくて、ユルくなる。そういった意味ではみうらじゅんは日本人の本質を掴んでいる。日本人の牧谿好きも得心。 そんな日本画たちの中で、一つ格式を示したのが神奈川・清浄光寺(遊行寺)円伊筆《一遍聖絵 巻第十一》。まるで映画のロングにパンするようなシーン そしてこの最後のパート最大の作品が長谷川等伯筆《枯木猿猴図》と《竹鶴図屏風》。この牧谿《観音猿鶴図》からインスピレーションを得た二つの作品は静と動。特に《枯木猿猴図》は愉しそうな猿たちと、まるで水流のようにしなり弾ける枝たちが素晴らしいエナジーを発していて。そこで《竹鶴図屏風》のロングシーンで〆られるのも好かったなぁ。 また売店で国宝《孔雀明王像》中国・北宋時代 11~12世紀 京都・仁和寺蔵のクリアファイルを買って。これ、前期展示なのだけれども、トーハク国宝展でこれをみて仏画に開眼したことがあって。やっぱり俺は舶来物が好きなのかも◎ 外へ出ると夕光 新横6時→8:20徳美→12:30源氏物語絵巻展みて徳美発→大曽根駅で天むす→14:30前京博→宋元仏画展2周して17:00京博発→18時前極鶏→並んで喰って京都駅行って新幹線の便振り替えて19:54の便乗って新横22時前着(まぁ、実は未明にジェフ・ミルズのDOMMUNE中継みてて、そこから起きてたんで夜には疲れ切ってはいたwあと鶏だくで胃がもたれたw)知らなかったんだけど、新幹線みたいな長距離のチケットって途中で乗り降り可能なんだよね。だから行きは「新横から京都」の乗車券+「新横〜名古屋」「名古屋〜京都」の特急券で乗れて。どうやら千円弱安くなるっぽい、得したw 新横6時発の ひかりって新横始発だから、ほぼほぼ自由席でも確実に座れて。で名古屋〜京都間は小一時間もないから最悪デッキでいいだろうと(ギリで席をみつけられたが)まぁなかなかやらないだろうが、最近ホテル代も高いし、1日で名古屋京都観光イケますよ◎
by wavesll
| 2025-11-18 00:02
| 展覧会
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