頭士奈生樹 (Naoki Zushi) - Phenomenal Luciferin 現象化する発光素
「非常階段」のオリジナル・メンバーにして「渚にて」のギタリスト、頭士奈生樹による幻の98年ソロ・アルバム
激しいノイズ的な音像ではほぼなく、「前瞑想的音楽」というコンセプトを追求したという、ニューエイジにも通じるサイケデリアな音像。ヴォーカルの感触は裸のラリーズにも通じるというか、けれどドロドロの暗黒世界とはサウンド的には違って、まるで「写ルンです」とかポラロイドカメラで撮った写真に焼き付いた粗い粒子の景色、耀きの薄明かりが音になっている感覚で。
それは夏の情景でもありつつ、最終曲で達するように、この冬至る時期に聴いても非常に沁みてくる盤でした。
またディスクユニオンで買った際の特典CDに
1. 1999 (first memo)
2. 1999 (one of second forms)
3. 1999 (one of final forms)
4. Gelso-Molina
5. Ether out take
6. Pre-meditative music alternative mix
が収められていて、ギターで爪弾くファーストテイクから最終形態に至るまでの「1999」の道程や、『道』のジェルソミーナと『蜘蛛女のキス』のモリーナに捧げた「Gelso-Molina」、橋本氏のピアノがフィーチャーされた「Ether」、そしてカリンバとベルが印象的な「Pre-meditative music」と、本編よりこちらが好きまでありました。