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グランギニョル (Gran Guignol) 『S/T』『月の下の人工楽園:ライヴ1981』1970s~80sの東京地下シーンの暗黒舞踏なAvan Pop Rock

バクテリア・マーチ (Gran Guignol, 1982)
グランギニョル (Gran Guignol) 『S/T』『月の下の人工楽園:ライヴ1981』1970s~80sの東京地下シーンの暗黒舞踏なAvan Pop Rock_c0002171_21260361.jpg


美大の学友だった四方葦人と角田大龍(角享介)らによって1974年に結成された総合アート集団「人体実験社」は、前衛美術的なパフォーマンスを行っていたが、しだいに楽器パートのメンバーが加入しだし、1977年には「グランギニョル」としてバンド活動を開始した。何度かのメンバーチェンジの後、四方葦人(Vo.)、角田大龍 / 角享介(Key.)、戸塚弘道(G.)、望月隆志(B.)、小松博吉(Dr.)、長嶌宏(Sax)のラインナップとなる。

グランギニョルは1977年から1981年のあいだに通算50回以上のライヴが記録されており、白塗りのアングラ・テイストのグロテスクなステージからしだいにポップな路線へとスタイルを変えながら1981年に解散した。

暗黒舞踏を彷彿とさせる白塗りスタイルで前衛的なパフォーマンスを繰り広げていた「グランギニョル」。彼らは福生を拠点に、伝説的なライブハウス「吉祥寺マイナー」をはじめ数多くのライブハウスに出演し、楽曲のみならず機材、照明、フライヤー、ファッションも包括したアーティスティックなバンドとして当時の音楽ファンから絶大な支持を受けていた。だが、知名度を上げながら、1981年には惜しまれつつ解散した。

というバンドによる唯一のスタジオ録音のセルフタイトルの此の盤、80sな垢ぬけないポップさもありつつも前衛的な展開がすっごく刺さって。動画を載せた「バクテリア・マーチ」も中盤から後半の音とか凄い。なんていうか、この十年くらい、ロック音楽が「若者の最先端」でなくなったというかポップの方が最先端な音になってきている感がする中で、こういう音が逆にフロントラインに聴こえたりしますね。

一方で『月の下の人工楽園:ライヴ1981』は バンド解散直前期である1981年2月13日に渋谷「屋根裏」で行われたライヴ音源

よりロックな荒々しさはありつつ、ニューウェイヴな実験性もあって。そうした意味では時代が求めている音が80sと20sは似ていて、ゆえに近年ポストロックとかノーウェイヴなんかも注目されているのかもしれませんね。このライヴにはホーンも入って。こういうのがのちにナゴム系に繋がっていったのかなぁと。

20sも半ばを過ぎ、新しい潮流が生まれつつありますが、このグランギニョル、同じく80sなテイストの音でもいわゆるメジャーな豊満な音というよりもシンプルな簡潔さのあるソリッドな音なのが現在に聴いても新しい感覚で聴ける秘薬なのではないかと想ったりもしました。

またユニオンの特典でグランギニョルの写真ブックレットがついてきて、白塗りでのライヴの様子などの光景もみることができました。

by wavesll | 2025-12-20 21:10 | Sound Gem | Comments(0)
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