欧州から東へ、キャラバンの隊列で行きましょう イブラヒムさんの特長がなんといっても微分音トランペット(クォータートーントランペット)。4分音まで出せることでアラブ音階にも対応したこの楽器を発明したのはなんとイブラヒムさんの御父上で このジャケ写は100年前の楽団で、レバノンのウェディングの時なんかにも鳴るものだそうで。中東世界のこういう音だとトルコの軍楽なんかにも通じる感触を持ちましたね。ただアルバム終盤の「Capitals」なんかはもう完全にダンスミュージックとして弾けてる音だし、祝祭のファンファーレな感覚がありました。マリのコラとコラボしている「Timeless」なんかは中東と西洋だけに限らない全球を繋ぐ音で。そして最後の合唱アカペラ「Au Revoir」には、いま中東は戦火の中にいるけれども民衆の力は間違いなくあり、音楽でUnite出来るというメッセージな気がしました。 Gaye Su Akyol - Hepsi Kafamda Memur Be アナドルロック(ターキッシュサイケデリア)というとアナトリア半島のロックで、元々は1960sなどに人気だったものが幾度もトルコでリヴァイヴァルというか脈々と命脈が続いているジャンル Gaye Su Akyolはこのアナドルロックに90sなオルタナな音楽性を変幻させる作風で、滅茶苦茶面白い!「Hepsi Kafamda Memur Bey」は一種正統的にすら感じるオルタナロックな一曲で大変感銘を受けました。 心に静かな安寧を与えてくれる音楽でした Enji Live at FRUE モンゴルのジャズ。エアリーでフェアリーな唄から度肝を抜くオルティンドーの謡いも このサインワインには近年大嵌りしていて。まっことオリジナリティのある旋律打楽器。これ日本にも楽団来て欲しいなぁと想いつつ、ミャンマーの軍政の苛烈さを想うと心が痛みます。グローバル音楽リスニングは世界の情勢と不可分ですね Salin - Rammana 今年のジャズ界隈で話題になった盤。タイ出身で現在はカナダで活動する打楽器奏者/作曲家であるSalinのタイ音楽とアフロビートやジャズを融合させた「アフロ・イサーン・ソウル」。このシックな融合具合が絶妙でした。 彼女たちの音源を聴くとこれまではかなりゴリゴリのメタルをやっているのですが、シングル「Mighty Island」ではインドネシアの土着さが出る節回しパートもあったりしてまさに私の好みど真ん中な感じで最高なんですよ。イスラミックフィメイルメタル!さらに民俗的にも、インドネシア語なのかな?そういったものがメタルサウンドで発せられるからかなり面白い!民俗メタルってホント鉱脈というか、個人的には大きな潮流に感じますし、こういうのがフェスに入ると物凄くいい飛び道具になりますよね◎! フォークミュージックが根付くジャティナンゴール(バンドン)出身ながら、独自のサーフロックを奏でるバンドとしてシーンに旋風を巻き起こしている。ディック・デイルやザ・ベンチャーズといったサーフロックのレジェンド、さらにはクアルテット・ビンタンやエカ・サプタといったインドネシアの往年のロックバンドから影響を受けたサウンド。 2025年のシングル「Knights of Jahannam」ではスンダ音楽が大胆に採り入れられた私好みの民俗みがある闇鍋ロックで、フジロックでも現地のチャルメラ?みたいな楽器もフィーチャーされていて。2022年のフェスイベントのライヴは遊園地のライドのような日本語でのナレーションも入る出囃子?の演出から始まるインドネシア語でのいかしたサーフロック!ちょっとガムランみもあったりして。これ最高な奴 Senyawaは単独やコラボレーションで数々のアルバムを出していてApple Musicにもあるのですが、個人的にはRullyさんの聲の霊性さ・アヴァンギャルドさが一番発揮されているのがこのユニット。内橋さんの奏でるダクソフォンという楽器が非常に前衛的な音が鳴り、その相乗効果が物凄くて。長い竹に弦を張った自作楽器を自在に操るWukirさんの音も好かったです Dâu Thiên Hạはそんなスターとしての懊悩を歌いつつ、音楽的にはヴェトナムの民俗性にあふれていてかなり好きでした。 この盤には「泰雅古訓 gaga」のような台湾原住民族な歌唱楽曲もありつつ「日出東方 pasiwali+Danny Boy」のような欧米の民謡も入ったり、台湾と西洋が混淆した響きがとても魅力的で。特に「餵奶歌」のように高次元でハイブリットしているのはありそうでなかった感じで大変好きでした◎ 聴くと感じるのが日本の演歌がロックの泣きのギターなどの方向性にアレンジ進化していったのに対して韓国のトロットは電子的というかダンスミュージック方向にアレンジ進化していった感があってここら辺の進化の方向性にお国柄を感じたり。羅勳兒氏は「トロットの帝王」と呼ばれているようで。こういうオッサンな歌を聴くのが中年にさしかかってくると好くてwマッコリかソジュでもいきたいっすねw ユーラシアをゆく旅路は朝鮮半島まで来て。グローバル音楽ジャーニー、次の遊覧先は何処ぞ?
by wavesll
| 2025-12-31 10:01
| Sound Gem
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