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Luc Ferrari “Presque Rien No.1 / Societe II” (1970) フィールド・レコーディング/ミュージック・コンクレートの器楽的情景

Luc Ferrari “Presque Rien (Album on Youtube)
Luc Ferrari “Presque Rien No.1 / Societe II” (1970) フィールド・レコーディング/ミュージック・コンクレートの器楽的情景_c0002171_09485876.jpg



リュック・フェラーリはミュージック・コンクレートの創始者であるPierre Schaefferが結成したミュージック・コンクレート研究グループに参加し、数々の実験的な作品を生み出したフランス人作曲家だそう。

彼のことを知ったのは名古屋の特殊音楽バー・スキヴィアスへ行ったときにマスターとの会話でのこと。あれから8年も経ったのか。それでも何か心に「リュック・フェラーリ」という名が意識を保ち続けていて、今回Apple Musicで聴いてみるとすっごく好かった。

Apple Musicにあったこの1970年リリースのアルバムは、1曲目に「Presque Rien No.1」があって。邦題「ほとんど何もない」というこの作品、どこからの湊かな?のフィールドレコーディングから、まるで旅のドキュメンタリーをみているような光景が浮かび上がり、最終的には蝉の音に収斂して。これもフランスで録ったのかなぁ、フランスにも蝉がいるんだなぁと。

そしてこの「Presque Rien」、No.1からNo.4まで収録されたアルバム音源がYoutubeにあったので、上のリンクにはそれを貼りました。No.2以降も虫や鳥の声がフランス語の呟きや遠景に響く歌曲と混淆して。よき。そしてさらに音世界はインダストリアルな方向へも領域展開した後、再びフィールドレコーディングが息吹され、すべてが止揚されて

さて、この1970年のアルバムのB面というのかな?には「Societe II」という作品も入っていて。これはミュージック・コンクレートというか、クラシックからジャズ、現音、あるいはその後の電子音楽に続いていくフィーリングの初期として器楽で透き通った衝動性が描かれていて、こちらも好かったです。

8年越しの邂逅となったLuc Ferrari、Apple Musicには『コンプリート・ワークス』シリーズが15枚もあって、これはまた聴き込んでいく楽しみが出来ました。

by wavesll | 2026-01-28 12:00 | Sound Gem | Comments(0)
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