




長沢蘆雪展を観に府中市美術館へ行ってきました。
先ず出迎えるのが師の円山応挙から影響を受けた写実性の高いモードの蘆雪作品たち
《鳳凰図》なんてのは羽の毛の一枚一枚まで描き込まれる精緻さだし《松鶴図》の墨が撒かれる松もいい。そして応挙《鯉図》と蘆雪《鯉図》では応挙のずっしりとしたボリューム感に対して蘆雪はあっさりとした風合いが在るとキャプションにはあって。個人的には同じく応挙《西王母・寿老図》と蘆雪《文君当炉図》の見比べでもそうですが、蘆雪の画は若々しい透き通りがある気がしましたね。
また《猿図》《岩上猿図》もなんか寺田克也さんのようなリアル系漫画の画風の祖先にも感じました。また《関羽図》の武具の感じもかっこよかった。
そして第二部は「ラフ」な蘆雪が紹介されて。白隠などの禅画が紹介されつつ、丁度写実とラフさが面白い塩梅でフュージョンしている蘆雪《布袋図》なんか好きでしたね。《寿老図》も。高山寺《寒山拾得図》の崩れたオジたちの聖性なんかは一種の憧憬もw《なめくじ図扇面》なんてのもユーモアがあって好きでした。《亀図》にはJOJO第五部を想起し《鶏図》の目にはやはり漫画的なケレンみを感じて
高山寺(和歌山県田辺市)だと《柳と烏図》もいいし《朝顔に蛙図襖》は前半のクライマックスで。カエルも可愛いけどこの墨で描かれた朝顔が非常にいいアクセントとリズムを成していて。とても好かった◎
そしてその流れから「かわいい蘆雪」の部が始まるのですが、先ず可愛いのは《躑躅群雀図》などのスズメたち。
そしていよいよワンコたちが。初期の《童子に狗子図》《南天狗子図》なんかは藤子不二雄A先生的な目つきなんですが、後期の《子犬図屛風》なんかはもう完全に ちいかわ とかマサルさんのメソ並にかわうい!さらに《寒山拾得図》のリアルな描写にかわゆいワンコが追加されたり《菊花子犬図》も最上に可愛いし《枯木狗子図》の背中二匹もいい◎
さらに今回発見だったのが《藤花鼬図》《藤に鼬図》という蘆雪のイタチもかわうぃかったこと◎可愛いのマスターレベル。《花鳥遊魚図巻》も好かった
そして蘆雪のまなざしは童たちにも注がれて。《唐子遊図》もいいし、童たちがワンコを闘犬させようと引き摺る《唐子遊図襖》のイッヌたちがなんともキュート。
そして最後の間は龍虎。
《酔虎図》のカクっと背を曲げる虎もいいし《四睡図》《寒山図》のネコのような虎もいい。さらに《竜と仙人図草堂寺》(和歌山県白浜町)の「龍出現!」って感じも好いし《竜虎図》のラノベのポスターみたいな現在的なデザインもいいし《真向竜之図》の甲鱗さもいいし《雲中潜竜図》も霞から龍があらわれる感覚がいいし《竜図》のドラクエ感も好い
そして…《竜虎図襖》無量寺・串本応挙芦雪館(和歌山県串本町)!これがとんでもなかった!それまでディスプレイなどでみていたのとは全く違うアウラ!その躍動感やバルバリ感!やっぱりライフサイズ、実物は違うは!これはとんでもなく好かったです◎!
そして府中市美術館のコレクション展も好くて
好きな作品を挙げていくと、長谷川利行《カフェの入口》海老原喜之助《スキーヤー》熊谷守一《風景》難波田龍起《街》、小西真奈《三人と馬》神谷徹《morrow》O JUN《天神二号水源》、難波田史男《水の蜃気楼》《花園》小山田二郎《石置場》《夜の池》植竹邦良《最終虚無僧》元田久治《Ginza 4 - chome Intersection》立石大河亜《登呂井富士》
牛島寛之《午後》《昼の月》《田園風景》《かま場》、福士朋子《作業中》《府中の森公園》《府中通信施設》《調布飛行場》辰野登恵子《Work78-16-3》《無題》高松次郎《No.297 (Photographer)》関根伸夫《位相-大地2》吉田克朗《Work8》李禹煥《With Winds》
三沢厚彦《Animal 2018-01》