なにげない日常にある意識を麻痺させる小さな毒を、日常から外れることで客観視できている作品。台詞の一つ一つが素晴らしい。
過ぎ去ろうとする何かと、鮮烈に残る生の意味が、生活の中に描かれている。
キャラクター全員が好きだ。
思い違いは空のかなた
さよならだけの人生か
ほんの少しの未来は見えたのに
さよならなんだ
あの時こうしていれば あの日に戻れれば
あの頃の僕にはもう戻れないよ
昔住んでた小さな部屋は今は他人が住んでんだ
君に言われたひどい言葉も無駄な気がした毎日も
寒い冬の冷えた缶コーヒーと
虹色の長いマフラーと
小走りで路地裏を抜けて
思い出してみる
あの時こうしていれば あの日に戻れれば
あの頃の僕にはもう戻れないよ
たとえばゆるい幸せがだらっと続いたとする
きっと悪い種が芽を出して
もうさよならなんだ
あの時こうしていれば あの日に戻れれば
あの頃の僕にはもう戻れないよ
さよならさ それもいいさ
どこかで元気でやれよ
僕もどーにかやるさ
そうするよ