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想像への旅12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる

想像への旅12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる_c0002171_14253843.jpgサイコロを思い浮かべて欲しい。そのサイコロを10回振って、何の目が何回出るか君は当てられるだろうか?当てられないよな。俺も当てられない。

でも、60,000回振ったらどうだ?多分1から6までの目が10,000回ずつぐらい出るんじゃないのか?だって1/6の確率でそれぞれの目は出るんだから。

前に学問は2つあると言ったと思う。歴史と理論だ。例えば政治学なんかはほとんど歴史だ。これは毎回人間も変われば時代も変わるんで散らばりが多すぎて法則性が見出せないんだ。

でもさ、もしかしたら俺らは政治っていうサイコロをまだ10回しか振ってないかもしれないぜ?
中国4,000年というけど、人は大体25才くらいで子供を作るとしたら世代の再生産にかかる長さは25年だ。100年で4世代、1,000年で40世代。4,000年で160世代が存在していることになる。つまり中国人は160回しかまだ政治のサイコロを振ってないんだ。日本なんかもっと短い。アメリカなんかまだ全然振ってない。これじゃあまだ法則性は見出せないよな。回数が少なすぎる。

歴史はデータだ。データがたまってくれば統計学的手法で変数と変数の間の相関関係を見つけ出すことができる。だから1,000年後には政治が理論で話せるようになるかもしれないんだ。

恋愛だってそうだぜ。特に恋愛に関するデータは近頃爆発的に増えている。みんなブログかきはじめちゃったからな。データが増えて、十分になったら恋愛も理論で語れるようになるかもしれないよw

まぁそのためには計算の道具も進化しないといけないけどね。今作ってる量子コンピュータなんかはかなりいい線いくんじゃないか?今世紀末には脳科学が進んで、とんでもないことがわかるかもしれない。

でも恐れてはいけない。エドガー・アラン・ポオはこういっている。

「あらゆる可能性を考えて、絶対にありえないことを排除していけばどんなに信じられなくても最後に残ったものが真実なんだ」

真実を知ることはいいことだ。覚悟が決まるジョジョ第6部を思い出せ。世界が1周すれば、覚悟が決まるんだ。

13 俺たちはセンスが良すぎる
by wavesll | 2007-07-13 14:40 | Comments(0)
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