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想像への旅17.0202 3周しろ

1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
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ある少年が、暑い中遠路はるばるやってきたお客さんに対してお茶を出せと言われた。
最初その少年はぬるいお茶をコップにたっぷり注いで出した。
「もう一杯!」といわれ、今度は普通の温度のお茶を前から量はちょっと減らして出した。
お客は何を思ったか「もう一杯くれ」といったので、3度目は熱々のお茶を少し注いで出した。

お客はこの少年の心配りに感心したんだ。
最初は炎天下歩いてきてノドからからだったのをすぐに潤せるようにぬるめのお茶。
それでもまだノドからからだってんで、普通の温度で普通の量を。
最後のおかわりはきっとお茶の味自体を楽しみたいんだろうと熱々で。こいつ気が利いてるだろ?

この少年の名前は石田三成、お客の名前は豊臣秀吉っていうんだ。

実はこのエピソードは江戸時代の創作だって説もあるんだけど、真偽はともかく、こんな気の利いたことができる人間になりたいよな。そのためのきっかけを見せよう。

それは同じことを3回違うやり方でやることだ。三成もお茶を3回違うやり方で出しただろ?3回同じことをただ同じにやるのは芸が無いけど、ヴァリエーションをつけてやれたら気が利いてるじゃないか。

例えば俺は横浜の家から三田キャンパスまで普段は電車で通学してる。
でもたまに自転車で行ったりするんだ。
自転車で行くと、電車に乗ってるだけではわからない情報、例えば道筋とか、ランドマークとなる建物とかがわかる。
で、実はこないだ歩いてみたんだw三田から家までwwww
そしたらどうなったと思う?より街がわかったんだ。スピードを落とせば、より多くの分析が行えるようになるんだ。

ここで大事なのはいきなり歩かなかったことだ。秀吉だっていきなり熱いお茶を出されたらこいつ気が利いてないなと思っただろう。徐々にハードルを上げていけばいい。いったんスタートからゴールまでの道筋をハイスピードで知ってから、ゆっくりやればいいんだ。

同じことを文献を頭に入れるときでもやってみよう。
最速は黙読だ。しかもただの黙読じゃない。頭の中でも音を出さないことを意識して読んでみ、めちゃくちゃスピードが上がるから。

次のステップは音読だ。できるだけ抑揚をつけて読むといい。好きな歌のメロディにあわせて歌ってもいいだろう。

そして最後は書き写しだ。書き写すにはスピードを落とさなければならない。めんどくさいよな。でもやってみ、思った以上にその文章を理解することができると思うよ。

こんな感じでスピードを変えて3連コンボ決められれば、もう君はその分野では一人前の気の利く奴だと名乗っていいよw

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この『想像への旅』もそうして読んでご覧。最初は飛ばし飛ばしわかるところだけ斜め読み。次は気になるところをリンクを開いて呼んでみる。最後はYoutubeに合わせて詠んでみるんだ。声を合わせて歌おう。

小沢正光 『プロフェッショナルアイディア。欲しいときに、欲しい企画を生み出す方法』

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17.141414 慶應義塾大学英語會の理論γ版
17.15 閃光のように生き抜け
17.18 資本主義社会の次
18 想像してみ
by wavesll | 2007-07-24 14:21 | Comments(0)
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