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死刑のコスト

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どこかで殺人を犯した奴が反省してないとかで殺せとワイドショーが喚いていました。

では、死刑制度ってどうなんでしょう?効率的なの?私は経済学部の人間なのでこのエントリでは費用対効果の面から死刑を考えてみます。

まず死刑の費用をみてみましょう。死刑でなく無期懲役になった場合、大体20年くらい刑務所に入ります。受刑者にかかる食費・光熱費と、刑務所の維持費を切り詰めれば大体1日あたり800円に抑えられるのではないかと推測すると、800×365×20=5,840,000です。刑務所内でも労働させられるので、そこで20年間で4万円の価値を生産できたとして580万円かかるわけです。1人の無期懲役者を殺さずにおくと。果たしてこれは妥当なコストなのでしょうか。

それを考えるには死刑回避のメリットを考える必要があります。死刑をしない選択のコストを支払う日本国民は何を得られるのか。それは「殺人者にならなくて済む」という価値です。580万円払って人殺しにならなくてすむようにしているんですわれわれは。

普通に暮らす人々にとって死刑は遠い存在ですが、実際に処刑を行わなければならない刑務官の立場になったと考えてみてください。自分が「別に罪を犯したくないのに」「必ずしも殺したくないのに」人を殺さなくて済むとしたら、580万円は決して高い費用ではないと僕は思うのですがいかがでしょうか?

なぜ犯罪を犯すようなクズ人間のために私たちが人を殺す嫌な思いをしなければならないのか。それなら580万円を1億3000万人で負担して、飼い殺しにしたほうが良くないですか?5,800 ,000 / 130,000,000 = 0.0446153846です。犯罪者1人を飼い殺しにするのに国民1人がが1日に払うコストは5銭に満ちません。5銭じゃ缶コーヒーも買えません。5円チョコを買う金で受刑者100人を管理できます。

逆に言うとわれわれの1日あたりの命の価値は犯罪者になると1円玉より軽くなるんです。そう考えると犯罪を犯すリスクをコスト計算できるようになる気がしませんか?

暴力を公権力にアウトソーシングすると効率的に平和が実現できます。そして暴力を独占する公権力は被害者の「恨み」を晴らすためではなく、加害者を「更生」させ、復讐以外の方法で被害者の「悲しみをケア」することに使われるべきだと思うんです。

このように効率性を追及すると倫理観が高くなるように私は思うんですが、どーでしょう?
by wavesll | 2007-07-25 17:29 | 小噺 | Comments(2)
Commented by ブロガー(志望) at 2007-07-28 06:36 x
お邪魔します。
 刑罰とは「犯罪のコストを上げる事によって、犯罪を割りに合わなくす
る」ためのものです。命は「最も大きいコスト」です。その「最も大きいコス
ト」が課されているにもかかわらずやる人間がいる中で犯罪のコストを下
げてしまったら、犯罪がより増えるのではないでしょうか。尤も犯罪自体
が人生トータルでは「割に合わない」ものでしょうけど(少なくとも堅気の
衆には)。
Commented by wavesll at 2007-07-28 08:22
ご意見ありがとうございます。私は現在犯罪を犯す人間は弱いから犯罪を犯すと考えているのです。特に理性と数字に弱い。弱いからメリットデメリットのマクロな計算ができずに犯罪を犯すと考えています。
根本治療は教育による理力の強化だと思うのです。それができれば、対症療法的に「人の命」を犯罪の対価にしなくとも、犯罪をコントロールできると思います。
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