1 Intro
2 3つのアイディア
3 裁定とトレードオフとカードダス
4 メディアとネットワーク
5 知識と知性
6 構造で理解する
7 鴎印の調教術
8 想像の鍵
9 まわりはさすらわぬ人ばっか。少し気になった。
10 唯光論
11 全てはベクトルになる
12 明日のことはわからなくても1,000年後のことは分かる
13 俺たちはセンスが良過ぎる
14 君より3倍凄い人間はいない
15 ロックとポップとハードコア
16 愛の真実
17 持続可能な発展に向けて
17.02 ロックを転がすために
17.0202 3周しろ
17.0704 未来のパーソナルメディア
17.141301 赤木しげる研究
17.1414 先を生きる人たちからのメッセージ
17.141414 慶應義塾大学英語會の理論γ版
17.15 閃光のように生き抜け
17.18 資本主義社会の次
力が欲しいか・・・ 力が欲しいのなら・・・ くれてやる!! - 皆川亮二 『ARMS』
歴史を眺めてみよう。何の歴史を眺めるかというと、権力の歴史を眺めるんだ。
昔昔、
A long, long time ago in a galaxy far, far away... 古代の社会は数々の
王様によって治められていた。王様は様々な権力を持っていたが、その中で最も大事なパワーは「
軍事力」だった。軍事力によって他国を侵略して
領土拡大をしていく
帝王がこの世にはたくさんいたんだ。
それから時が経ち、18世紀末に
グレートブリテン島である
革命が起きた。
産業革命だ。
イノベーションにより都市の生産力が上がって、労働者の受け入れ量が上がって、農村から都市に人口が集中し、それに伴って都市労働者向けの産業が生まれ、近代的な意味での
「都市」が出現したんだ。
都市で最もパワーを持っていたのは誰か。それは
資本家といわれる人々だ。
資本、つまり
土地とか、
工場を建てるための金とかを持っていた人たちが、
労働者を
奴隷のように働かせて
ネコババして大儲けしていたんだ。
つまり、産業革命以後の社会では「
経済力」が最も大事にされるようになったんだ。金持ってる奴が腕力ある奴より強くなったんだ。
パラダイムシフトが起きたんだ。
暴力で人は殺せる。金を使っても人は殺せる。じゃあ情報を使って人は殺せるだろうか?俺は殺せると思う。金を使えば暴力よりもスマートに他国を侵略できる。同じように金よりも情報力を使われるとスマートに攻撃できるんだ。
このパラダイムシフトは1990年代の
IT革命を例にしなくても
第二次世界大戦時にみられた情報戦、例えば
暗号合戦や
スパイ戦争をみればすぐに分かる。
戦争は
情報化したんだ。
今俺たちは情報化社会に生きている。そこでは権力は情報を持った人間に集まるようになる。精確に言うと、これまで俺たちがこの旅でみてきた知性を持つ人間に集まるようになる。時代を感じ、読み解く力を持った人間はパワーを持つんだ。それは高度に抽象化された世界、例えば
デイ・トレーダーの
コミュニティをみれば知性の差が権力の差に直結していることがよく分かるだろ?
ここまでが現代だ。俺たちは
古代から
近代、
現代までの権力の性質変化の歴史を見てきた。権力の偏りは武力から財力、そして知力に移り変わってきたんだ。もちろん、今でも武力や財力は権力に対して非常に大きな影響を持っているけれども、今、最重要視されるパワーは知力なんだ。知性のベクトルが最も大きく
スカラー倍されているんだ。
ではこれから未知の社会を想像してみよう。未知でも道は続いているんだ。この旅の道程を思い出そう。知性の次には何が来た?創造性が来ただろ?俺は知力の次には創造力が来ると思うんだ。
君は
クリエイティブクラスというコトバを知ってるかい?
「クリエイティブクラス」とは、米国カーネギーメロン大学のリチャード・フロリダ教授が著した『The Rise of The Creative Class』の中で考察した新しい階層である。これまで社会階層の分類としては、ブルーカラーとホワイトカラーや、知識階級と労働階級といった分け方をしてきたが、それを“クリエイティブ”な業務にかかわる層とそうでない層に分けて経済や社会を眺めてみると、国の文化レベルなど色々なことが分かってくるという論
なんだ。
つまり、音楽家や建築家、経営者や会計士、弁護士、医師など、創造的な仕事をする人たちをクリエイティブクラス(創造的労働者階級)というんだ。そしてこれから「来る」のはクリエイティブクラスが最もパワーを持つ時代、創造主義の時代だと俺も思うんだ。
クリエイティブでない仕事ってなんだろう?創造力を使わなくてすむ仕事、つまり新しくない仕事、
ルーティンワークだ。俺は今後ルーティンワークはなくなっていくと思う。人間はルーティンワークではお金を得られず、クリエイティブな仕事をしないと飯を食えなくなると思う。
それはなぜか?機械化されるからだ。システムの発達とロボットの発達が進めば、今、単純作業を肉体労働として人間に任せている仕事が、機械に任せたほうが安価になると思う。これは機械の市場がデカくなれば
スケールメリットが出てくるからだ。大量発注すれば安く上がるんだ。
じゃあ人間はどうすればいいのか?機械にできない仕事をすればいいんだ。機械ととっかえの利かない技を身につければいいんだ。それが「クリエイティブなシゴト」なんだ。
例えば
意思決定はクリエイティブだ。機械では読み取れない空気を人間は察知して様々な意思決定を行うことができる。
例えば
システム開発はクリエイティブだ。システムの中にできるだけ人がいらなくなるような高度なシステムが作れれば、人が歯車してシステムを維持する必要がほとんどなくなり、システム開発に集中できる。
だから
経営はクリエイティブなんだ。システムがあっても、それを使って意思決定するのは経営者だろ?工場長はクリエイティブなんだ。
例えば科学者はクリエイティブだ。この世で最もクリエイティブだと思う。だって真実の
領域を広げることができるんだから。
例えば客商売はクリエイティブだ。刻々と変わる状況に次々に
サービスしていかなければならないからだ。
コミュニケーションはクリエイティブだ。
こうしてシゴトはより創造的になっていく。これは
第一次産業から
第二次産業、
第三次産業への
シフトという形でも確認できる。
じゃあ
農業ってクリエイティブじゃないの?俺は農業はすげぇクリエイティブだと思う。日々刻々と変わる天気、気温、湿度をミクロにマクロに分析しながら土壌の状態を考慮して、無限に近くある作物の種から適したものを選び、それと同じくらい多い肥料や農薬を選び、育成方法を考えるのはものすげークリエイティブだと思う。
自然を相手にする
職業はクリエイティブだ。
ものづくりはクリエイティブじゃないの?機械を越えた認識能力、感応力を発揮できるのが有機体の神秘だ。
マイスターは代替不可能だ。匠の技はクリエイティブなんだ。
ここまできいて、なにやらめんどくさい時代がやってきそうだなぁ、俺クリエイティブになんかなれねーよと思ってる人もいるんじゃない?でも大丈夫、
だって俺が創造を理論化したろw
最も創造性の効率を高めるのは直角に交わる化学物質同士を掛け合わせることなんだ。カンタンだ。
実は創造主義社会は資本主義社会より優しい。それは肉体労働の価値が下がる分、今身体的ハンデを抱えている人たち、例えば女のヒトとか身体障害者のひととかでも高い価値を生産できるようになるんだ。
もっといえば精神障害者の人も高い価値を生み出せるかもしれない。だって精神障害者の人はそうでないヒトからすると奇抜な行動をとるだろ?思いもよらないアイディアはそういうヒトから生まれてきそうな気がするんだ俺は。
俺はこーいう時代が来たらみんな楽しく働けるようになる、みんなアーティストになれると思うから、俺が生きてるうちに、
できれば30年以内にこういう時代が来て欲しいなと思ってるのさ。そういう時代に俺たちがしなければならないことは
Rage Against The Machine (機械に負けない力)を持つことだ!
でも力に溺れてはいけない。フォースの暗黒面に落ちてはいけない。
ダイの大冒険名言集から
アバン先生の御言葉を君に授けよう。
「正義なき力が無力であるのと同時に 力なき正義もまた無力なのですよ」
18 想像してみ