エレファントカシマシ 『珍奇男』
俺くらい馬鹿な奴はいないのではないかというくらい俺は馬鹿だ。
数学の問題でも、一箇所ずつしか変えていけない。ひとつひとつ説明されないとすぐに意味がわからなくなってしまう。
アタマでイメージしたものを身体で表現するのも下手だ。スポーツもアレだし、美術はそこそこできたが、いかんせん手先が不器用だから詰めが全然甘い。
新環境に対応するのもヘタだ。サークル発言とか、超苦手だった。というかあれにかぎらずスピーチが苦手だ。何を言っていいかわからなかった。他の連中はよくまぁぽんぽんあんな格好いいこといえるなと想っていた。
が、1年余裕をもらって2回目を過ごすと、ある程度しゃべれるようにはなった。後輩が先輩にある程度はカッコつけて欲しいと想っていそうなこともわかった。
いつのまにやら腹式呼吸もできるようになって、苦手だったカラオケもそこそこ楽しめるようになった。
要は俺は本当に不器用だから、人の2倍から3倍鍛錬を積まないと成長できないのだろう。未だに他人の気持ちとか読めないしな。
周りにいる天才達のように軽やかに2段飛ばし3段飛ばしするのは無理だから、俺はめんどくさいが1段1段を上がるスピードを速めることに集中しないと駄目なんだろうな。それでもいつかはどうにかなるだろう。
エレファントカシマシ 『今宵の月のように』