Rip Slyme 『One』
Paul Graham 『What You'll Wish You'd Known』
この文章は俺が大学生活の中で読んだ中で最もすばらしいと想った文章だ。
ハッカーのポールグレアムさんが高校生へ向けて書いた文章なのだけれども、こういうことを高校生のときに知っていたらどれだけ素晴らしい大学生活を送れたことだろうと、当時休学して家に引きこもったり明け方や夜中に街を徘徊していた俺は想った。
あれから3年経ってあらためてこの文章を眺めると、やはりその通りだなと想うことが多い。
人生においてなすべきことは「自分が一番いいと想うことを勝負すること」しかないと想う。
ここ半年俺はラッキーにもTVの向こう側の出来事や、人物を直接まなこで眺めることが出来た。肌で感じた彼らの実像は「俺と変わらない普通の人」だった。脳科学者の茂木さんもケミストリーも爆笑問題も自分の輝かせ方を知っているだけの普通の人だった。
想えば一年のときKESSの上級生はとんでもない雲の上の存在に見えたが、今では委員長も四大チーフ陣もかわいい下級生になってしまった。周りにいるスピーチ大会優勝者やディベート大会優勝者も普通の奴だ。ただ自分が輝く場所を知っているだけだ。
自分が輝く場所とは、自分が好きな場所。自分を輝かせることとは、勝負することだと想う。勝負するというのは自分の限界に挑むことだろう。勝負する上で必要なのは「生まれもっての天賦の才」ではなく「挑み続けるこころ」だと想う。
自分の道を進もうとすると、周りとスピードが変わってくる。だんだん周りと合わなくなってくる。でもそこで元に戻ってはなんにもならないと想うんだ。あるいは「これやったら変に想われるからやめとこう」と自分のイメージを気にして自主規制してはなんにもならないと想うんだ。突き抜けるためには、痛みを伴わなければならない。高速で動くと、抵抗も激しいし、何かに衝突したときのダメージも大きいけど、それでも無上の喜びがそこにはあると俺は想う。
違う道を歩むもの同士が付き合うために必要なのは、お互いを理解しようという気持ちだ。理解しようと努めようとするこころ、理解させようと努めようとするこころだ。それは「自分と他人は違う人」という前提に立った上で、それでもコンセンサスを築こうとする営みであり、自分がわからないものに対して恐怖でなく好奇心を持つこころの姿勢だと想う。
糸井重里さんの言葉、
Only is not Lonelyが実感できるような時がくればいいと想う。
BUMP OF CHICKEN 『オンリーロンリーグローリー』